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FX初心者が見逃しがちな決済のタイミング「利確」ポイントの条件とは?

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皆さんは、FX取引で「決済のタイミングを間違えてしまった」と、後悔した経験はありませんか。
FX初心者は、わずかでも利益が出ると、すぐに利益を確定してしまいがちで、大きいロット数ならば、わずかの価格変動で決済することも“あり”だと思いますが、少ないロットで「利確」をしていては、「損小利大」など望むべくもなく「労多くして功少なし」に終わることも少なくありません。
今回は、FX初心者にとって、エントリーポイントと同じくらいに重要な「決済するべきタイミング」について解説してみましょう。

「利確」ポイントの条件

利益を確定するタイミングや条件は、トレーダーのトレードスタイルや好みによって異なります。
ただ、たいていの場合、何らかの論理にもとづいて決めているケースが、ほとんどだと思います。
まだ、自分自身のトレードスタイルが確立していない初心者は、まず、メジャーなテクニカル指標やチャートの特徴的な動きをもとに、決済するのが常道でしょう。

それでは具体的に利益確定のタイミングとなりやすいポイントを、チャートで見てみましょう。

①サポート・レジスタンスライン

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過去の相場の動きを示すチャートには、上昇・下降の転換点となるポイントがいくつもあります。
その複数の転換点を水平ラインでつないだものを、サポートライン(下値支持線)・レジスタンスライン(上値抵抗線)と呼びます。
多くのトレーダーが、この両ラインを意識して売買しています。
ライン近くでは、チャートが反転することが多いとされています。

上図で示された黄色い円のように、サポートライン付近でロングエントリー(買い注文)を入れ、レジスタンスライン付近で決済するのが、初心者でもやりやすい「セオリー」でしょう。

なお、サポートラインとレジスタンスラインは、ブレーク(ローソク足がラインを抜ける)後に、入れ替わることが多いです。
例えば、上図では、1ドル=112.244円のラインが、チャートの左側ではサポートラインであったのが、下抜けた後、右側ではレジスタンスラインへと変化しているのが分かります。

②トレンド・チャネルライン

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相場は上昇トレンド(右上がり)、下降トレンド(右下がり)、レンジ相場(横ばい)の3パターンから成り立っています。
トレンドラインとは、上昇トレンドであれば、上昇していく下値をつないだ線、下降トレンドでは、下落していく上値をつないだ線です。
また、トレンドラインの反対側に、波動に接するように引いた平行線がチャネルラインです。

いずれのトレンドにおいても、相場はトレンドラインとチャネルラインの間を、上下動しながら推移することが多いため、両ラインとローソク足が接する点は、エントリーおよび決済のタイミングになります。
ロング(買い)・ショート(売り)を切り替えながらトレードします。

③獲得pipsによる利確・損切りポイントの設定

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エントリーする際、利益確定と損切りのポイントをそれぞれ設定して、そこに達したタイミングで必ず決済するというルールを決めておく方法もFX初心者にとって有効です。

それぞれの幅をどう設定するかは、各トレーダーの自由ですが、一般的には「利益3に対してリスク1」が、「バランスが良い」とされています。
例えば、100pipsでの「利益確定」に対して33pipsの「損切り」で設定してトレードするということです。
上図では、利益が出る方向に相場が動いたので、良い結果となりましたが、逆に動いた場合に損切りすることになっても、ためらってはいけません。

④フィボナッチ・リトレースメントの活用

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フィボナッチ・リトレースメントとは、フィボナッチ数列を利用して、サポート・レジスタンスの水準を導き出す手法です。
相場がトレンドと逆の動きを示したときに、その「戻り」がどの程度かをはかる指標として使われます。
「38.2%」「61.8%」などの水準を目標とするのが一般的です。

例えば、上図では上昇トレンドを示した74.37円付近で、下降に転じています。
これがどこまで下がるかを判断したいようなときに、フィボナッチ・リトレースメントの出番です。
直近最安値の位置から直近最高値にラインを引き、38.2%、61.8%の水準を反転の候補とします。
この付近でチャートを注視し、決済のタイミングをはかるという方法です。

「利確」設定の注意点

テクニカル指標にもとづく決済のタイミングについて、FX初心者でも比較的使いやすいものをご紹介してきました。
ここでの注意点は、どの指標を使うにせよ、必ずしも相場が目指す水準まで、たどり着く保証がないことです。
予想に反して、途中で反転することも珍しくありません。
想定外の動きに備えて、必ず損切りラインを設定し、強制ロスカットを回避できるようにしましょう。

さらに決済のタイミングをより正確につかむためには、移動平均線やボリンジャーバンド、相場の勢いを認識するオシレーター系の指標を活用するのも良いでしょう。

「利確」「損切り」という決済のタイミングは、そのまま資産の増減に影響します。
非常に重要です。
FX初心者は、その時々の感覚に委ねるのではなく、今回ご紹介したような論理をもとに、優位性があると考えられる決済のポイントを見つけるようにしてください。


PickUp編集部

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