目次
▼23日(木)の為替相場
(1):ユーロ圏PMI 軒並み悪化
(2):英PMI いずれも冴えない結果に
(3):米新規失業保険申請件数 過去最悪水準変わらず
(4):日銀追加緩和策を議論との報道
(5):EU首脳会議 復興基金で合意
▼ドル/円の見通し:
上値の重さを意識したドル売り・円買いか
23日(木)の為替相場
期間:23日(木)午前6時10分~24日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):ユーロ圏PMI 軒並み悪化
仏4月製造業PMI・速報値は31.5、同サービス業PMI・速報値は10.4と、いずれも予想(37.0、24.5)を大きく下回った。これを受けてユーロが下落。その後、独4月製造業PMI・速報値は34.4、同サービス業PMI・速報値は15.9とこちらも予想(39.0、28.0)を下回った。なお、ユーロ圏4月総合PMI・速報値は13.5となり過去最低を更新した。
(2):英PMI いずれも冴えない結果に
英4月製造業PMI・速報値は32.9、同サービス業PMI・速報値は12.3といずれも予想(42.0、27.8)を下回った。
(3):米新規失業保険申請件数 過去最悪水準変わらず
米新規失業保険申請件数は442.7万件と予想(450.0万件)を僅かに下回り、前週(523.7万件)に比べるとやや減少した。しかし、4週平均で578.7万件と過去最悪の水準に増加した。
(4):日銀追加緩和策を議論との報道
「日銀は無制限の国債購入とコマーシャルペーパー(CP)・社債購入倍増を議論」との報道が伝わると円売りが強まった。ただ、原油価格の反発などでドルも弱含んだ事から、ドル/円は108.00円台で頭打ちとなった。
(5):EU首脳会議 復興基金で合意
新型コロナウイルス感染拡大の対応策を協議していた欧州連合(EU)首脳会議は、復興基金の創設で合意したものの、その規模や財源については合意できずに終了した。ユーロは、会議に先立ちドイツのメルケル首相が「新型コロナウイルス対策予算は巨額でなければならない」との見解を示した事で上昇していたため、首脳会議後に急落した。
23日(木)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
上値の重さを意識したドル売り・円買いか
昨日のドル/円は107.35円から108.04円前後のレンジで推移。終値ベースでは約0.1%の小幅安だった。日銀が「無制限の国債買い入れ」を検討との報道で一時急伸したが108円台の戻り売り圧力は強く、上昇を維持できなかった。
先週も上値を阻まれた108.00円台が再び壁となっただけに、上値の重さを意識したドル売り・円買いが出やすくなりそうだ。下値支持と見られる今週安値の107.28円前後を維持できるか注目したい。仮に下抜けると107.00円の節目の攻防に焦点が移るだろう。
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