目次
▼22日(水)の為替相場
(1):英3月CPI 前月から減速
(2):トランプ米大統領 イラン艦船に警告
(3):EU首脳会議を前にユーロ持ち高調整
22日(水)の為替相場
期間:22日(水)午前6時10分~23日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英3月CPI 前月から減速
英3月消費者物価指数は前月比±0.0%と予想通りに前月(+0.4%)から減速。前年比でも+1.5%と予想通りに伸びが鈍化(前月:+1.7%)した。一方、英3月生産者物価指数は前年比+0.3%と、前月(+0.5%)から減速したものの市場予想(+0.1%)は上回った。
(2):トランプ米大統領 イラン艦船に警告
アジア市場で一時10ドル台に下落していたNY原油先物(WTI、6月限)がNY勢の参入とともに急反発すると、リスク回避の動きが後退して円売りが優勢となった。ただ、原油の反発はトランプ米大統領が「イランの砲艦が妨害すれば破壊せよ」と米海軍に指示した事が一因とあって、円売りは続かなかった。
(3):EU首脳会議を前にユーロ持ち高調整
ユーロ圏4月消費者信頼感・速報値は-22.7と予想(-20.0)を下回り前月(-11.6)から低下。経済対策を協議する翌日の欧州連合(EU)首脳会議への不透明感も相まってユーロが下落した。なお、欧州中銀(ECB)はこの日、テレビ会議を行い一部の要件を満たした投資不適格級(ジャンク級)債権を資金供給の担保として受け入れる事を決めた。
22日(水)の株・債券・商品市場&外為注文情報
ドル/円の見通し:
膠着打破のきっかけ探し
ドル/円は昨日も107円台後半で小動き。値幅も小さく膠着感がさらに増してきた。本日早朝には、一部通信社が「日銀が追加緩和を検討」と報じたが円安はほとんど進んでいない。日銀には残された緩和手段が少ないとの見方が一般的なためだろう。ドル/円は107円台後半を中心に小競り合いを続けながら、動き出しのきっかけを模索する事になりそうだ。
なお、本日は仏・独・英・米など各国で4月製造業/非製造業PMIの発表が予定されており、いずれも新型コロナウイルスの影響で悪化が見込まれている。また、欧州連合(EU)首脳会議では総額2兆ユーロ規模の経済復興計画が議論される模様だ。その他、NY市場では米新規失業保険申請件数の発表も予定されている。これらが、ドル/円の動意に繋がるか注目したい。
本日から明朝の注目イベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。