いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
3月18日(水)豪ドル/NZドル
基調
方向感模索
目先の注目材料
・3/19 豪2月雇用統計、RBA臨時会合
・新型コロナウイルスを巡る情勢
・主要国株価、国際商品価格
パリティ(1豪ドル=1NZドル)を巡る攻防
豪ドル/NZドル相場が歴史的な水準に近付いている。
一昨日16日には一時1豪ドル=1.0020NZドル前後まで下落して2015年に付けた最安値に並んだ。
豪ドルは、NZドルに対して過去一度もパリティ(等価、1豪ドル=1NZドル)を割り込んでいない。
つまり、豪ドルはこれまで常にNZドルの価値を上回る水準で推移してきたという事でもある。
豪州とNZは同じ英連邦に属しており、地理的にも近い。
景気サイクルも同調しがちだ。
それゆえに豪ドル/NZドル相場は比較的値動きが小さい安定通貨と評価されてきた。
ところが、今月に入り新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気縮小への懸念が深まる中、急速に豪ドル安・NZドル高へと流れが傾いている。
世界経済の落ち込みで原油などの資源価格が下落する中では、資源国通貨である豪ドルの方により下落圧力がかかりやすいのだろう。
NZ中銀(RBNZ)が16日に緊急利下げを行い政策金利を豪州より低く設定したが、それでもこの流れは変わらなかった。
明日は豪中銀(RBA)の臨時会合が開かれる予定で、利下げに加え国債買い入れ(量的緩和)の開始も宣言されると見られている。
これに先立ち、豪2月雇用統計の発表も予定されている。
豪ドルとNZドルの立場が逆転する事になるのか、豪ドル/NZドル相場のパリティを巡る攻防に注目したい。
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