今週の注目通貨ペアはこれだ!
■ ドル/円 買い方の投げ回転が効き、良いところナシで下落を続ける・・・
先週は、月曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。週明けの月曜日は安く始まり、陽線で戻したものの先々週の金曜日の陰線水準を回復するには到底及ばず、火曜日以降も大きな陰線の出現が続き、買い方が撃破される展開となりました。105円を割る水準まで売り込まれましたがアク抜け感は一向に感じられず、更なる円高絵の動きを確保していく必要があると思います。
移動平均線は、3本とも下落しました。実体線の動きが急なため、短期の移動平均線の下落幅が大きく、中期・長期の移動平均線のデッドクロスも目前となっています。MACDも一気にゼロラインを割り込み、実体線の動きを忠実に反映しています。
今週は、売り先行で臨まざるを得ないところでしょう。112円台から一気に駆け下りてきた相場ですので、「この辺で止まるんじゃないか」とか、そういったレベル感でのトレードは全くお勧めしません。急激な反発も当然予想されますので、戻り局面を売り上がるのではなく、売られているところを追いかけていき、下落局面をしっかり売りで取りにいく方針で臨むべき局面だと思います。
その他 通貨ペア分析
■ ユーロ/円 やや円高へ動いたが、主導権はドル円・ユーロドルにあるか?
先週は、月曜日に安値を付け、火曜日に高値を付ける展開でした。急落を続けるドル円を尻目にユーロドルがしっかりした展開を続けていることから、ユーロ円も何とか値を保っている状況です。週末にかけて若干円高方向へ進みましたが、2月19日と3月2日の陽線が下支えになっていて、118円台を売り進む勢いを減退させている印象を受けます。
今週は、どちらかと言うと売り先行で臨みたい気がします。1月下旬以降のトレードレンジの下限を試す展開が続いていますので、この流れに逆らって買いから入る選択は目先はなさそうです。MACDもゼロラインの下側でデッドクロスを形成しており、形としては非常に悪い状況を示しています。3月2日の安値を割り込むとチャートはいっそう悪化、さらなる円高が望めそうです。
■ ポンド/円 トレードレンジを切り下げた。これの意味するところは・・・
先週は、月曜日に高値を付け、金曜日に安値を付ける展開でした。月曜日にこれまでのサポートラインを一気に下回り、買い方が降参、週を通じて軟調な展開が続きました。金曜日は下ヒゲを伴って戻しましたが、一方でボリンジャーバンドの幅が大きく広がったことから分かるように、なお下落方向への懸念が残っている状況です。
今週も売り先行で臨みたいところですね。やはり、先週1週間でこれまでのトレードレンジを大きく下抜けし、全く戻らない展開が続いていますので、買い方の投げ遅れ組が損切り注文を持ち込み、円高方向へ進む展開が実現する可能性が高いと判断します。ただ、大きく反発する可能性もありますので、極力、売られている局面で追いかけて売りから入りたいところですね。
■ オージー/円 何とか踏ん張っているが、実体線の居場所は着実に下落・・・
先週は、月曜日に安値を付け、火曜日に高値を付ける展開でした。月曜日に安く始まり、週間の安値を付けましたが、週央の戻りよりも週末にかけての下落がチャートの悪化を明確に示しており、やはり依然として買いから入るのは危険! という状態に変わりはなさそうです。下げ止まりのきっかけという観点で言うと、先週月曜日の動きはチャンスと言えばチャンスだったのですが、まだ下げ止まりには時期尚早のようですね。
今週も売り先行で臨むよりなさそうです。ボリンジャーバンドの幅がかなり広くなってきており、上下に振らされる展開が予想されますので、損切り注文は近めに設定することを励行しないといけないと思います。ただし、収益性も一方で高い状態が続くと思います。MACDも下落傾向を強めており、売りから入るスタンスは徹底したいところです。下げ止まりを見せるまでは下落が続くような気がします。
■ ユーロ/ドル 上伸基調が続く。買い参戦するよりないか・・・
先週は、月曜日に安値を付け、金曜日に高値を付ける展開でした。先々週までの流れを受け継ぎ、実体線が一気に長期の移動平均線を越え、そこから上伸にドライブがかかった様子がチャートからも見受けられます。まさにV字型の劇的な回復を見せていますし、これだけ陽線の数が陰線の数を上回るとなると、チャートとしては「強い」という判断をせざるを得ません。
今週は、と言うよりも、今週も買い先行で望みたいところです。チャート上は買いに傾くものが数多く見られ、取り立てて売りを示すものが見られない以上、トレードスタンスとして売りを選択する理由は見当たりません。ただし、ボリンジャーバンドの幅が一気に広がってきていますので、上下に大きく振らされる可能性が高いと思います。ロットは上げても構わないと思いますが、損切りは近めに設定するべきでしょう。
今週のチャートリーディング ~相場の強さ~
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