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「ドル/円、一進一退」 外為トゥデイ 2020年2月12日号

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目次

▼11日(火)の為替相場
(1):中国専門家 「ウイルスの発生は今月半ばか下旬にピーク」
(2):英経済指標 貿易収支は予想を大きく反する結果に
(3):パウエルFRB議長 新型肺炎による影響を懸念
(4):ラガルドECB総裁 利下げ検討の可能性を示唆せず

▼11日(火)の株・債権・商品市場&外為注文情報

▼ドル/円の見通し:
109円台半ばのサポートを維持できるか

▼本日及び明朝の注目イベント

11日(火)の為替相場

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(1):中国専門家 「ウイルスの発生は今月半ばか下旬にピーク」

中国政府医療アドバイザーの鐘氏が「ウイルスの発生は今月半ばか下旬にピーク」「その後は横ばいのような状態になり、それから収まるだろう」「4月ごろに終息すると望んでいる」との見解を示した事が伝わった。

(2):英経済指標 貿易収支は予想を大きく反する結果に

英10-12月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比±0.0%、前年比+1.1%(予想±0.0%、+0.8%)であった。英12月鉱工業生産は前月比+0.1%に留まり予想(+0.3%)を下回った一方、英12月貿易収支は8.45億ポンドの黒字と、予想(100.00億ポンドの赤字)に反する結果となった。これらの発表後にポンド買いがやや強まった。

(3):パウエルFRB議長 新型肺炎による影響を懸念

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による半期に一度の議会証言に先立ち、「見通しへのリスクは残っている」「新型コロナウイルスの感染拡大による影響を注意深く監視」「重大な判断の見直しがなければ政策が適切である可能性が高い」などとする証言原稿が公表された。その後の証言では「米経済は非常に良い状態にある」としながらも「第1四半期の米経済は、新型肺炎による中国の影響を受ける可能性がある」との懸念を表明した。

(4):ラガルドECB総裁 利下げ検討の可能性を示唆せず

ラガルド欧州中銀(ECB)総裁は、欧州議会に出席し、「金融政策は唯一のものではない」「緩和措置が維持される期間が長引けば長引くほど副作用が強くなるリスクは増大する」などと述べた。これを受けてユーロは強含んだ。

11日(火)の株・債権・商品市場&外為注文情報

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ドル/円の見通し:
109円台半ばのサポートを維持できるか

昨日のドル/円は、終値ベースでほぼ横ばい。中国当局者が新型コロナウイルスの流行は4月頃に終息する可能性があるとの見解を示した事で円売りに傾く場面もあったが、110円台には届かず伸び悩んだ。その後、米国株が上げ幅を削ると109.70円台に押し戻されるなど、109円台後半の狭いレンジ内で一進一退の動きとなった。

ドル/円は、本日も決め手を欠く展開が続く公算が大きい。ただ、チャート面では110円絡みの上値の重さが鮮明なだけに、反落への警戒も必要となりそうだ。109円台半ばのサポートを維持できるか注目したい。

本日及び明朝の注目イベント

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