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「円高が止まらない 中国の新型肺炎でリスクオフ進む」変動率・スワップポイント累計・取引高ランキング

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外為どっとコムの取引口座『外貨ネクストネオ』の一週間の取引データ「変動率」「スワップポイント累計」「取引高」をランキング表示した。

集計期間:
2020年1月20日から1月24日の営業日

▼変動率ランキング
原油安も手伝いノルウェークローネ/円が大幅下落


▼スワップポイント累計ランキング
ユーロ/トルコリラの首位は変わらず


▼取引高ランキング
ユーロ/円がジワリ上昇

変動率ランキング:原油安も手伝いノルウェークローネ/円が大幅下落

集計期間中は、21日に中国の新型コロナウイルスの肺炎患者拡大が懸念され、日本株などが下落する中為替相場も円高が進んだ。以降も各国でコロナウイルス罹患者が確認されるなど、事態は終息せず、対円通貨ペアは上値が重い「円高トレンド」の週だった。最も変動率が高かったのはノルウェークローネ/円で、期間中はほぼ下落一辺倒となり、2.82%の変動率だった。ノルウェーは原油の輸出国として知られているが、直近の原油相場が大きく下落していることから通貨安が進んだ。

2位は人民元/円がランクインした。2020年に入り堅調に推移していたものの、中国での新型コロナウイルス感染拡大の報道が広まるとトレンドが一変し、陰線が続いた。

5位にはユーロ/ポンドが入った。23日、英議会で正式にEU離脱の関連法案が決まり、約3年半の離脱議論は決着を見た。以降はポンド安となっており、最も反応したのがユーロ/ポンドだった。ほぼ同率がポンド/豪ドル(6位)となっている。

集計期間中、2%を超える変動があったのは集計対象30通貨ペアの中で4つ。また1%未満の通貨ペアは5個と、前週に比べ値動きのある期間であった。

米ドル/円相場は、0.96%の変動率でランキングは26位。110円台の滞在時間は短く、週末には109円台前半まで下落した。

順位 通貨ペア 変動率 高値 安値
1 NOK/JPY 2.82% 12.379 12.039
2 CNH/JPY 2.41% 16.094 15.716
3 RUB/JPY 2.34% 1.792 1.751
4 MXN/JPY 2.00% 5.907 5.791
5 EUR/GBP 1.98% 0.85527 0.83865
6 GBP/AUD 1.97% 1.92235 1.88522
7 ZAR/JPY 1.97% 7.676 7.528
8 AUD/JPY 1.97% 75.891 74.428
9 TRY/JPY 1.88% 18.698 18.353
10 CAD/JPY 1.74% 84.453 83.011
11 SEK/JPY 1.72% 11.587 11.391
12 EUR/JPY 1.63% 122.373 120.416
13 GBP/USD 1.62% 1.31713 1.29618
14 NZD/JPY 1.49% 72.983 71.912
15 SGD/JPY 1.38% 81.824 80.707
16 GBP/JPY 1.32% 144.61 142.721
17 AUD/CAD 1.32% 0.9048 0.89304
18 CHF/JPY 1.26% 113.885 112.473
19 AUD/NZD 1.10% 1.04299 1.03165
20 HKD/JPY 1.06% 14.179 14.03
21 EUR/NZD 1.05% 1.68387 1.66639
22 AUD/USD 1.05% 0.68881 0.68167
23 EUR/TRY 1.04% 6.5948 6.5267
24 USD/CAD 1.04% 1.31709 1.30352
25 USD/TRY 1.01% 5.9444 5.8851
26 USD/JPY 0.96% 110.22 109.174
27 EUR/USD 0.89% 1.11179 1.10199
28 EUR/AUD 0.78% 1.62299 1.6105
29 NZD/USD 0.74% 0.66286 0.65802
30 USD/CHF 0.70% 0.97285 0.96606

 

スワップポイント累計ランキング:ユーロ/トルコリラの首位は変わらず

期間中のスワップポイントを合算した本ランキングは、ユーロ/トルコリラが1位、ロシアルーブル/円が2位、ドル/トルコリラが3位だった。同額で人民元/円も3位になってる。

※MXN/JPY、ZAR/JPY、HKD/JPY、CNH/JPY、NOK/JPY、SEK/JPYは10万通貨あたり。RUB/JPYは100万通貨あたり。左記以外は1万通貨あたりのスワップポイントにて算出。
※前週終値に取引数量を掛け合わせた取引残高に対してのスワップ合計

順位 通貨ペア 売買区分 スワップ合計 円 取引保証金
1 EUR/TRY 2017 50,000
2 RUB/JPY 1750 180,000
3 USD/TRY 1200 45,000
3 CNH/JPY 1200 70,000
5 ZAR/JPY 670 40,000
6 MXN/JPY 650 30,000
7 HKD/JPY 550 60,000
8 EUR/USD 418 50,000
9 USD/CHF 394 45,000
10 USD/JPY 364 45,000
11 EUR/NZD 343 50,000
12 EUR/AUD 255 50,000
13 TRY/JPY 235 8,000
14 EUR/GBP 225 50,000
15 GBP/JPY 193 58,000
16 GBP/USD 175 58,000
16 CAD/JPY 175 34,000
16 SGD/JPY 175 33,000
19 AUD/JPY 135 31,000
20 AUD/USD 113 31,000
21 NZD/JPY 98 30,000
22 GBP/AUD 91 58,000
23 CHF/JPY 70 46,000
23 NOK/JPY 70 50,000
25 EUR/JPY 34 50,000
26 AUD/CAD 0 31,000
26 AUD/NZD 0 31,000
26 NZD/USD 0 30,000
26 USD/CAD 0 45,000
26 SEK/JPY 0 50,000

 

取引高ランキング:ユーロ/円がジワリ上昇

期間中の取引高ランキングは、ユーロ/円が久々に4位となった。変動率1位のノルウェークローネ/円は1つだけ順位を上げることになった。原油輸出国のカナダは、カナダ円で14位と、若干順位を上げている。

順位 通貨ペア 前回順位
1 USD/JPY 1
2 GBP/JPY 2
3 AUD/JPY 3
4 EUR/JPY 6
5 MXN/JPY 4
6 GBP/USD 5
7 EUR/USD 7
8 TRY/JPY 8
9 ZAR/JPY 9
10 AUD/USD 13
11 NZD/JPY 10
12 CNH/JPY 12
13 GBP/AUD 11
14 CAD/JPY 17
15 EUR/GBP 14
16 EUR/AUD 18
17 CHF/JPY 16
18 USD/CAD 21
19 NZD/USD 19
20 USD/CHF 15
21 NOK/JPY 22
22 EUR/TRY 20
23 AUD/NZD 23
24 RUB/JPY 26
25 SEK/JPY 29
26 USD/TRY 24
27 EUR/NZD 25
28 HKD/JPY 27
29 AUD/CAD 28
30 SGD/JPY 30

まとめ

集計期間中の為替相場は、新型コロナウイルスの世界的なパンデミックリスクが円高トレンドを招いた。週明けもドル/円などは窓開けして下落しており、影響がどこまで続くか見守る必要がありそうだ。
今週の経済イベントを確認すると、29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策声明を発表する。政策金利は据え置き予想ながら、2020年の金融政策を占ううえで注視したい。
また、30日には英中銀(BOE)の政策金利発表が予定されている。現在市場ではBOEが利下げに動くとの観測がくすぶっており、30日の発表が注目される。
オーストラリアの10-12月期消費者物価指数は、2月の豪中銀(RBA)理事会の利下げの可能性をはかる上で最後のチェックポイントになりそうだ。
高金利通貨では、メキシコ10-12月期国内総生産(GDP)速報値をチェックしたい。政策金利に影響を及ぼすだけに注目だ。

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