いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
1月6日(月)南アフリカランド/円
基調
下値警戒
目先の注目材料
・中東(イラン)情勢
・主要国株価、国際商品価格
中東リスクで売られる南アフリカランド/円
昨年末12月30日から、本日6日の東京市場までの1週間で、円は主要通貨に対してほぼ全面高となっている。
その円に対して最も下落率が大きいのが南アフリカランドである。
米軍は3日に、イランで英雄視されるソレイマニ司令官を空爆によって殺害した。
これを受けてイランの最高指導者ハメネイ師は「手を血で汚した犯罪者を待っているのは厳しい報復だ」と宣言。
こうした中、中東の地政学リスクが意識されて円が全面的に上昇する一方で、供給リスクから原油価格が上昇する中、原油の純輸入国である南アフリカの通貨ランドに強い下落圧力がかかっている。
なお、原油輸出国メキシコのペソが比較的底堅く推移しているのとは対照的な動きと言えよう。
ハメネイ師は、イラン全土が喪に服す期間を3日間と定めており、喪が明ける7日にもイラン側が報復行動に打って出る可能性が懸念されている。
今後の展開次第では米イラン間の対立が先鋭化する恐れがあるだけに、南アフリカランド/円も一段の下落に警戒が必要だろう。
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