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ドル・円は上げ渋りか、堅調な米雇用統計も利下げ見送りは織り込み済み

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は上げ渋りか、堅調な米雇用統計も利下げ見送りは織り込み済み」

 6日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。今晩発表の米雇用統計は堅調な内容が予想され、景気拡大基調の維持を好感したドル買いが先行する見通し。ただ、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見送りは織り込まれ、ドルの上昇は限定的となりそうだ。

 前日の取引では、引き続き米中貿易協議の行方が注目されるなか、不透明感の継続でリスク選好的な円売りは抑制された。また、トランプ米大統領の「ウクライナ疑惑」に関し、ペロシ米下院議長が弾劾訴追する方針を決めたことも材料視された。NYダウなど主要株価指数の上昇はドル買い要因となったが、NY市場でドル・円の上昇は小幅にとどまった。本日のアジア市場でもその流れを受け継ぎ、108円後半で底堅いながらも小動きとなっている。足元で発表された米経済指標は強弱まちまちで、今晩の雇用統計を見極めようと動きづらいムードが広がった。

 この後の海外市場では、米11月雇用統計が焦点。市場コンセンサスは、非農業部門雇用者数は前月比+18.3万人(10月+12.8万人)、失業率が3.6%(同3.6%)、平均時給は前年比+3.0%(同+3.0%)。4日のADP雇用統計で民間部門の雇用者数が予想を大幅に下回っており、非農業部門雇用者数は予想下振れの可能性があろう。ただ、前回みられたGMの大規模ストの影響が解消されれば、底堅い内容が見込まれる。とはいえ、来週開催のFOMCでは4会合ぶりの政策金利据え置きが織り込まれている。ある程度ドル買いは入りやすいが、ドル・円の108円後半からの上昇は限定的となりそうだ。

通貨別分析

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