昨日、久しぶりにインパクトある円高となりました。
トランプ大統領が、米中通商協議について、大統領選後も視野に入れた長期戦の発言をしました。
これを受けて市場は下落。12月におおよその合意を見積もっていたファンドの売りが重なったようです。
この2ヶ月ほどの株式市場のリスクオンは、この協議がうまくいく前提でリスクオンになっていたため、これが再び振り出しに戻る格好です。
この協議により、米中貿易戦争はより一層混迷しそうです。
短期的に終わる話であれば、ドル安政策を推し進めて、FRB が政策金利を引き下げるなどをして景気を支えれば良いのですが、ここまで長期的な戦いとなると、この緩和が逆効果です。
経済指標は徐々に悪化をしていくでしょう。特に欧州周りはすでに打撃を受けて1年が経過しようという所ですが、これがまた来年の11月にまでとなると、まだ丸1年、この経済状況が続くことになります。
欧州企業も体力的に厳しくなってくるのではないでしょうか。
米国は各国に関税引き上げを敢行しており、容赦無く米国ファーストを推し進めております。中国には兵糧攻めを継続し、さらに来年も現状の関係を維持しようという訳なのでしょうか?さらに世界経済が悪化をしそうです。
ドル円チャート日足
先日の109.50超えには少し驚きましたが、この上昇も騙しとなった格好です。
4回連続騙し上げのチャネルレンジですと、押し目買いも戻り売りも非常に難しい相場であったのではないかと考えます。
うまく収益を上げているトレーダーは少ないでしょう。
短いトレンドラインを右方向に抜けてきましたので、そろそろ中規模な下落トレンドに発展をするでしょうか?
ここ2〜3年恒例行事となりつつあり、正月の急落相場は今回も起こるのでしょうか?
少なくとも意識はされて警戒感が出始めてくると思いますので、ショートポジションが今月は積み上がってくると予想をしております。
僕はドル円、クロス円のショートキープしながら年越しを狙う予定です。
特にユーロ円は経済指標悪化と重なって理に適っていると考えておりますので、変わらず、ユーロ円のショートをメインにしようと考えております。
ユーロ円は120円割れで下落が加速するか?
ユーロ円日足です。上昇チャネルレンジが続いておりましたが、そろそろ限界でしょうか?
再び120円割れ方向に期待をしたショートポジションを持ったままです。RCI 9と52が下方向ですが、26だけが上方向を向いております。
これが下方向に向き始めると、下落トレンドが成長しやすいでしょう。
細かく4時間足で見てみましょう。
トレンドラインがサポートと、水平線のサポートラインが120〜120.20円のゾーンで推移をしております。
ここを割り込めば、下落しやすそうです。
4時間足は、RCIの格好が非常に良形状です。RCI9が-80 ラインを割り込み、RCI26が0.00ラインを割り込むマイナス圏に突入し、RCI 52が+80ラインを下抜けてきております。
RCIの重要数値である、0.0と±80を3本の線がそれぞれ同時に割り込んできておりますので、トレンドが加速しやすい地合いです。もしかしたら今晩も大きく崩れる可能性があるので、現在の水準からショートしても良いでしょう。売り上がるくらいの気持ちで、ショートトレードを狙いたいと思います。
ターゲットはひとまず119円を目標としております。
今週後半は前述のようなイメージでトレードをしていく予定です。
【先週のコラム】
https://www.gaitame.com/media/entry/2019/11/20/183203
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。