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「12月から欧州売り!?パリティあるぞ!EU経済はここまで悪化している!」ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー

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米国の感謝祭前は、クリスマス以上に相場が動かなくなります。
明日に控えた感謝祭ですが、おそらく今週はもうほとんど動かないでしょう。
日本市場も、東京時間の貿易会社の実需の動きが出る程度だと考えており、ドル円はジワリ上方向かもしれません。
また金曜日のロンドンフィキシングで特殊なフローが出た場合、意味不明な値動きをする程度でしょう。
下手に損切りやエントリーは避けたい所です。

さて、動かない市場ですから、今週に限っては、欧州の経済指標を中期スパンでご覧頂こうかと思います。

2019年、欧州経済指標

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https://www.gaitame.com/markets/indicator/index.html?year=2019&country=ユーロ圏

こちらのページを皆さんご覧になったことがあるでしょうか?
外為どっとコムでは、過去10年以上の経済指標が月ごとに閲覧可能ですので、ぜひご参考頂ければと思います。

さて、この欧州経済指標ですが、リーマンショック後、失業率は緩やかな下落の一途を辿っているのです。特に企業側の経済指標が悪化していることが今年から散見されてきました。
国の景気後退の最初の現象は、製造業の数値の悪化です。
ここが悪くなると、最も雇用を多く生む、製造系の大手企業、その下請け企業の従業員全てに影響が出ます。
業績悪化となると、生産者物価指数も下落に転じます。企業は製品や原材料を安く仕入れようと、強いネゴシエーションが始まるからです。
よって仕入れにかかる物価の数字が下がります。

これらの現象は労働者賃金の低下、および失業率の増加に影響を及ぼすため、小売りやサービス業PMIへ、影響が出始めます。一般消費者の購買力が劣るためです。

まさに上記の月別経済指標は、その通りとなりつつあることが鮮明です。
景気後退期に入りつつあります。
欧州の景気は、サービス業PMIが50を割り込むと同時に小売の数字がマイナスに転じる月が増えてきますと、失業率は増加を始めるでしょう。
これがGDPのマイナス成長となり、本格的なリセッションが始まることを意味します。
そうしますと、ECBは利下げや量的緩和を迷わず推し進め始めると思われます。
ユーロ売りの材料となるでしょう。

ユーロドルは来年パリティか?

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珍しく月足を見てみます。下降トレンドラインを引くこともでき、長期的に大きなドル高トレンドが続いていることがわかります。
直近安値は2016年につけた1.0350です。ここから大きく反発し、1.25まで回復を見せる局面があったのですが、ECBはQEを辞めることだけにとどまり、一度も利上げを実施することもなく景気後退セッションに差し掛かろうというタイミングにまできているのです。

月足ベースで大きな反発があったことから、市場ポジションの傾きはあまりなさそうです。IMMのポジション比率をNETベースで見てみましても、60000枚ほどしか買いと売りの差がありませんでした。
今一度、下方向に攻めるチャンスがあるように思えます。もしかすると、来年は静かにパリティを目指す可能性があるのではないでしょうか。

ユーロ円月足は三角保ち合いを下にブレイク!

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ユーロ円月足も見ておきます。

大きな三角保ち合いを下方向に抜けてきました。リスクオフに対応するために、ユーロドルとユーロ円も同時にショートしてスイングトレードをしたい所です。
何れにしても、金利がつくことから、中長期で持ちやすいポジションではないでしょうか。

来年のターゲットは、110円と109.20の水平線が引けるポイントです。
このタイミングでユーロドルも1.0350 付近まで攻め込んでますと、ここを突破した瞬間に、ユーロ円も110 円を大きく割り込み始めると思います。
長期的な地合いがまた変わる頃かもしれません。
さて、今週のコラムは、感謝祭で相場が動きづらいことから、少し早めの来年の予想を書いてみました。
欧州は本当に実体経済が弱り始めていることから、再び大きな緩和スタンスに切り替わる可能性があります。少しマクロ的なポイントに注意をしておいて、トレードの参考材料になれば幸いです。



【先週のコラム】
https://www.gaitame.com/media/entry/2019/11/20/183203



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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。