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10月21日(月)カナダドル/円
基調
底堅い
目先の注目材料
・10/21 カナダ総選挙
・主要国株価、国際商品価格
トルドー首相の続投なるか、21日にカナダ総選挙
カナダの下院議員を選ぶ総選挙が21日に行われ、即日開票される。
定数は338で過半数は170議席となる。
トルドー首相率いる現与党の自由党と最大野党の保守党が接戦を演じており、世論調査によるとどちらも過半数には届かないと見られている。
焦点はトルドー首相率いる自由党が政権を維持できるかだ。
トルドー首相は、もし保守党に第一党を奪われた場合でも、野党・新民主党などの支持をまとめて首相再任を目指すと見られている。
ただし、獲得議席数によっては連立協議のイニシアチブが保守党に移る事も考えられる。
なお、主要政党の改選前議席数は、自由党177議席、保守党95議席、新民主党40議席、ブロック・ケベコワ10議席、緑の党2議席などとなっている。
トルドー首相は司法介入疑惑などで有権者の支持を落としているが、比較的好調な経済を取り仕切ってきた実績や、ポピュリズム(大衆迎合主義)への対決姿勢などから、市場の信認は比較的厚いと見られる。
それだけに、首相続投が見通せる選挙結果ならカナダドルの買い材料になり得るだろう。
反対に、政権交代が現実味を帯びればカナダドルは下落圧力に晒される公算が大きい。