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「ブレグジット案EU合意でポンド続伸 リラ堅調」変動率・スワップポイント累計・取引高ランキング

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外為どっとコムの取引口座『外貨ネクストネオ』の一週間の取引データ「変動率」「スワップ」「取引量」をランキング表示した。

集計期間:
2019年10月14日から10月18日の営業日

変動率ランキング
スワップポイントランキング
取引量ランキング

変動率ランキング

集計対象の30通貨ペアの中で最も値動きがあったのはポンド/円だった。前回の2位から順位を上げている。ポンド勢で見ると、2位にポンド/米ドル、6位にポンド/豪ドル、7位にユーロ/ポンドと多くを占め、ポンドに変動があったことがよくわかる。

期間中の15日、「英・欧州連合(EU)交渉担当者、離脱合意の草案に徐々に近付いている」と、「合意あり離脱」に向けてのニュースが出ることでポンド上昇につながった。

16日には、保守党と連立を組む北アイルランド・民主統一党(DUP)が、EUとの協定案に抵抗しており、離脱合意の可能性は低いなどの報道でポンドが下げる場面もあったが、17日に入ると「Brexitを巡る協定案の修正で英とEUが合意」と伝わったのに続き、ユンケル欧州委員長も「合意が成立した」と発表。ポンド/円は一時141円台を記録した。

集計期間を過ぎた19日の土曜日、離脱協定案が英下院を通過できなかった事で、ジョンソン英首相は法律に従いEUへの離脱延期要請を行った。ただ、ジョンソン首相は要請が自身の意に反するものである事を示すため「署名なし」の延期申請書簡を送付。その上で、予定通り31日のEU離脱を模索する姿勢を改めて示した。

3位にはトルコリラ/円がランクインしている。前回集計週の変動率3.18%から、今回は3.47%と若干増加した格好だ。期間中、トルコのクルド人勢力への軍事行動に対し、アメリカは14日に経済制裁を発表。その後17日にペンス米副大統領らがトルコ入りし、エルドアン大統領と会談。その結果、120時間の軍事行動「休止」となった。

14日に発表されたアメリカの経済制裁でリラ安となるも大幅な下落とはならなかった。また17日の軍事行動「休止」ではリラ高に反応している。リラ勢で見ると、4位にドル/トルコリラ、5位にユーロ/トルコリラが入っている。

集計期間中、2%を超える変動があったのは集計対象30通貨ペアの中で11通貨ペアだった。その内3%以上の変動幅を記録したのは6つ。また1%未満の通貨ペアは3つと、前週の大きな変動に比べ変動率は下がった。

ドル/円相場は、15日に予定されていたアメリカの中国に対する関税引き上げが見送られたことで、両国の緊張感は一旦収束し、それが為替レートにも反映された。一週間を通して1円未満の値動きで、騰落率ランキングは29位となった。

順位 通貨ペア 変動率 高値 安値
1 GBP/JPY 4.42% 141.492 135.501
2 GBP/USD 3.78% 1.29882 1.25157
3 TRY/JPY 3.47% 18.848 18.216
4 USD/TRY 3.13% 5.9358 5.7554
5 EUR/TRY 3.12% 6.6013 6.4018
6 GBP/AUD 3.11% 1.90932 1.85173
7 EUR/GBP 2.76% 0.88105 0.85739
8 SEK/JPY 2.50% 11.238 10.964
9 NZD/USD 2.37% 0.63878 0.62399
10 NZD/JPY 2.13% 69.288 67.844
11 ZAR/JPY 2.08% 7.366 7.216
12 AUD/USD 1.98% 0.6856 0.67232
13 AUD/JPY 1.92% 74.395 72.994
14 EUR/JPY 1.88% 121.348 119.113
15 MXN/JPY 1.85% 5.685 5.582
16 RUB/JPY 1.68% 1.698 1.67
17 EUR/NZD 1.65% 1.76988 1.74122
18 EUR/USD 1.63% 1.11706 1.09909
19 CHF/JPY 1.63% 110.164 108.401
20 USD/CHF 1.56% 0.99943 0.98408
21 AUD/CAD 1.36% 0.9 0.88794
22 SGD/JPY 1.36% 79.884 78.814
23 EUR/AUD 1.32% 1.64325 1.62187
24 CAD/JPY 1.27% 82.772 81.736
25 NOK/JPY 1.26% 11.935 11.787
26 AUD/NZD 1.03% 1.07921 1.06818
27 CNH/JPY 1.02% 15.409 15.253
28 USD/CAD 0.92% 1.32388 1.31181
29 USD/JPY 0.84% 108.938 108.034
30 HKD/JPY 0.82% 13.876 13.763

 

スワップポイントランキング

期間中のスワップポイントを合算した本ランキングは、ユーロ/トルコリラ、米ドル/トルコリラが上位を占めている。

※MXN/JPY、ZAR/JPY、HKD/JPY、CNH/JPY、NOK/JPY、SEK/JPYは10万通貨あたり。RUB/JPYは100万通貨あたり。左記以外は1万通貨あたりのスワップポイントにて算出。
※前週終値に取引数量を掛け合わせた取引残高に対してのスワップ合計

順位 通貨ペア 売買区分 スワップ合計 (円) 取引保証金 (円)
1 EUR/TRY 3418 49,000
2 USD/TRY 2296 44,000
3 MXN/JPY 960 30,000
4 ZAR/JPY 820 30,000
5 RUB/JPY 800 170,000
6 CNH/JPY 800 70,000
7 USD/CHF 510 44,000
8 EUR/USD 497 49,000
9 TRY/JPY 492 8,000
10 USD/JPY 467 44,000
11 SGD/JPY 320 32,000
12 GBP/USD 302 56,000
13 NZD/USD 264 28,000
14 EUR/NZD 254 49,000
15 GBP/JPY 220 56,000
16 EUR/AUD 213 49,000
17 HKD/JPY 200 60,000
18 CAD/JPY 200 33,000
19 EUR/GBP 160 49,000
20 AUD/JPY 121 30,000
21 AUD/USD 112 30,000
22 CHF/JPY 80 44,000
23 NOK/JPY 80 50,000
24 NZD/JPY 80 28,000
25 USD/CAD 28 44,000
26 GBP/AUD 19 56,000
27 EUR/JPY 7 49,000
28 AUD/CAD 0 30,000
29 AUD/NZD 0 30,000
30 SEK/JPY 0 50,000

 

取引量ランキング

期間中の取引量は、前回3位豪ドル/円、前回4位のユーロ/円が陥落し、3位にポンド/米ドルが割り込んだ。騰落率2位の勢いが、そのまま取引量に表われたとみられる。そのほかのポンド勢は、ポンド/豪ドルが12位(前回14位)、ユーロ/ポンドが15位(前回16位)と若干のランクアップに終わった。一方、騰落率では29位のドル/円が1位を守っている。ドル/円は値動きが乏しい中でも取引量に影響しない不動の人気通貨だと言えるだろう。

順位 通貨ペア 前回順位
1 USD/JPY 1
2 GBP/JPY 2
3 GBP/USD 5
4 AUD/JPY 3
5 EUR/JPY 4
6 TRY/JPY 6
7 MXN/JPY 8
8 EUR/USD 7
9 ZAR/JPY 9
10 NZD/JPY 10
11 CNH/JPY 12
12 GBP/AUD 14
13 AUD/USD 11
14 EUR/AUD 15
15 EUR/GBP 16
16 NZD/USD 17
17 CAD/JPY 13
18 CHF/JPY 19
19 USD/CHF 18
20 AUD/NZD 22
21 USD/TRY 23
22 USD/CAD 20
23 EUR/TRY 21
24 EUR/NZD 27
25 AUD/CAD 26
26 NOK/JPY 25
27 HKD/JPY 24
28 SEK/JPY 28
29 SGD/JPY 29

 

まとめ

この集計週は、前週に引き続きポンド上昇、またリラの復調という週であった。

トルコ情勢については、クルド人勢力の撤退が報じられるも、「撤退の目安」が不明確であるため、早々にトルコが停戦に進むなど事態がすぐに収まるとも限らない。

また、英国のブレグジットは19日時点では英議会でのEU離脱案の合意には至らなかったためジョンソン首相は「延期法」に則りEUへ延期申請を行ったが、自身の署名を行わないものだった。あくまで10月31日を期限とするEU離脱にこだわるジョンソン首相は早々に離脱関連法案の整備へ動くなど強い意欲が継続している。一方、離脱時期の延期はEUが首脳会議で決める必要があるため、EU側の動きもチェックしておきたい。

24日にはトルコ中銀の金融政策発表がある。利下げが継続となるのか注目されている。

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