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ドル・円は伸び悩みか、米FRB議長講演後の長期金利や株価を注視

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米FRB議長講演後の長期金利や株価を注視」

23日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。注目のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による講演から目先の大幅利下げ観測が後退すれば、長期金利の上昇を手がかりにドル売りは後退。ただ、株価の伸び悩みでドル買いは失速しそうだ。

ドル・円の今月の値動きをみると、106円台が中心。前週からは特に目立ったイベントが予定されなかったため、非常に狭いレンジ内で推移している。そうしたなかでのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演は目先の金融市場の方向性をある程度決めるとみられ、より大きなインパクトを与えそうだ。本日のアジア市場では、模様眺めのムードが広がるなか、日経平均株価の反転やNZドル・円などクロス円の堅調地合いなどを手がかりに円売りが進み、ドル・円は106円60銭台まで強含んだ。ただ、重要イベント前の調整にとどまり、値動きは限定的となった。

パウエル議長による講演は、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)後に示した利下げサイクル入りを否定した見解を改めるかどうかが焦点。足元の強弱まちまちの指標から米国経済の減速傾向は認めがたいが、その根本要因である米中貿易戦争の長期化は確実で影響が懸念される。パウエル議長はそうした背景から、目先の継続的な利下げに含みを持たせるだろう。ドル・円は、9月の大幅利下げの可能性後退と市場が受け止めれば買いが入りやすいが、長期金利と株価への反応で複雑な値動きとなりそうだ。最終的には、株価の伸び悩みに連動しドル・円の上昇は小幅にとどまるだろう。


通貨別分析

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