いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
8月20日(火)トルコリラ/円
基調
下値不安
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
・シリア情勢
政策リスクと地政学リスク
リラ/円は、昨日の海外市場で18.70円台に下落する場面があった。
トルコ中銀が発表した貸出促進策が「金融緩和」と受け止められた。
中銀は、貸出の伸びが大きい(前年比10%~20%)民間金融機関に対し、預金準備率を引き下げる事を決めた。
国内景気の刺激に向けてリラ資金を市中に放出させる狙いのようだ。
こうした中銀の動きは、インフレを軽視したものと見られ、9月12日の次回理事会における大幅利下げの思惑にもつながりそうだ。
また、昨日はシリア北西部のイドリブ県で、シリア反体制派の支援に向けて越境したトルコ軍がシリア政権側の部隊から空爆を受けた。
シリア北西部では、政権側を支援するロシアやイスラム過激派も入り乱れての混乱が続いている。
地政学リスクの高まりには注意が必要だろう。
こうした中、リラ/円相場は下値不安がくすぶると見られ、19円台で頭打ちとなる展開が続きそうだ。