東京市場オープニングコメント
「ドルは106円台で推移か、米長期金利上昇などでリスク回避のドル売り抑制も」
19日のドル・円相場は、東京市場では106円47銭から106円25銭まで下落。欧米市場でドルは106円40銭から106円70銭まで続伸し、106円62銭で取引を終えた。
本日20日のドル・円は106円台で推移する見通し。米長期金利の上昇や株高を意識してリスク回避のドル売りは引き続き抑制される見込み。
19日の米国債券市場で長期金利は続伸した。米国財務省は超長期債発行を再検討すると公表していること、中国の金利改革、ドイツの財政刺激観測などを受け、安全逃避的な債券買いは縮小した。市場関係者の大半は次回9月17-18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.25ポイントの追加利下げが決定されると予想している。米国が追加利下げを行なっても景気浮揚は期待できず、世界経済の減速に伴い、米国は2020年に景気後退局面を迎えるとの見方が多かったようだが、中国、ドイツによる景気刺激策への期待が高まっており、米国経済の先行きについて悲観的な見方は後退しつつある。ただし、通商・貿易問題などを巡る米中の対立がすみやかに解消されるとの見方は増えていないことから、世界経済の減速懸念が消え去る可能性は低いとみられる。米長期金利については1.8%を下回る状態がしばらく続くとみられる。
《午前8時現在》ドル・円: 106.00円-107.00円 106円近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 117.70円-118.70円 117円台後半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 71.70円-72.70円 71円台後半で豪ドル買い興味
通貨別分析
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