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【ファイナンス】資産運用における分散投資の必要性

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自助努力での資産運用が必要な時代となりました。
投資初心者にとって、まず大切なことは、リスクを低く抑えた投資を実践することでしょう。
そのためには、「分散投資」でリスクを限定させ、効率的に運用することです。
そこで今回は、「資産分散」、「地域分散」、「時間分散」という3つの観点から、分散投資の必要性を考えてみましょう。

異なる性質の資産に分散

まず、投資リスクを限定するために資産分散を行いましょう。
「資産分散」とは、異なる値動きをする複数の資産に分散させて運用するというものです。
例えば、景気が良いと株価は上昇する傾向にありますが、その一方で、債券価格は値下がりする傾向にあります。
株式と債券の両方を保有していれば、結果的に資産全体の価格変動リスクは低く抑えられるということになります。

外国株式や外国債券、指数に連動するETF(上場投資信託)や国内外のREIT(上場不動産投資信託)など、運用対象となる資産はいろいろあります。
また、値動きも、それぞれで異なります。
異なる資産をバランスよく組み合わせることが、投資のリスクを抑えるうえで有効なのです。

異なる地域の資産に分散

地域分散は、投資対象国や地域を、日本国内だけに限定せず、アメリカやEU諸国のような先進国、ベトナム、ブラジルのような新興国なども含めて投資の対象にするということです。
さまざまな国々を対象にするメリットは、例えば、日本国内の投資から十分な利回りが得られなかったとしても、成長著しい新興国に投資すれば、高い利回りが確保できます。
結果的に、資産全体の利回りとリスクは平均化されることになります。

ただし、地域分散では、為替変動の影響を受けることになります。
為替レートが円安・円高に振れると、海外の資産は価値が変動することになるので、注意が必要になります。

投資タイミングを一定にして分散

最後は時間の分散です。
例えば、投資信託を毎月決められた金額で、長期間にわたり購入する投資方法があります。
いわゆる積立投資ですが、これは、購入金額を一定にするところに大きなポイントがあるのです。

具体的な例で考えてみましょう。
あなたが投資信託を購入するために設定した金額は毎月1万円です。
その投資信託が一口1000円であれば、10口購入できます。
翌月、その投資信託が一口500円に値下がりしたら、20口購入できることになります。
翌々月は、価格が2000円に値上がりしたとすると、5口購入することになります。
結局、3カ月間に3万円を使い、合計で35口の投資信託を保有しました。
もし仮に、価格が1000円の初月に、3万円分で購入していたら、30口しか保有できませんでした。

つまり、短期的な値動きを気にせずに、購入金額を一定にして、長期間にわたり"コツコツ"と積立投資をしたほうが、購入金額を平均化させ、リスクを抑えた投資が可能になるのです。
いわゆる「ドルコスト平均法」とも呼ばれるもので、FX投資でもよく利用されている手法です。
時々刻々と変化する為替相場において、常に同じタイミング、同じ金額で購入することで、同様の効果が得られます。
このように時間を分散する投資方法は、投資のタイミングを見計らうのが難しいと感じている人だけでなく、リスクを抑えるうえでも非常に有効な投資戦略になるのです。


さて、今回は「資産分散」「地域分散」「時間分散」という観点から、分散投資のメリットと必要性について考えてみました。
安全で確実な資産形成を実現するためには、上述した分散投資の方法が欠かせません。
あなたの老後を豊かにするためには、現役のうちに十分な資産を用意する必要があります。
リスクを抑えた投資を、少しでも早くスタートさせることをお勧めします。


PickUp編集部