外為トゥデイ

「市場は英議会の採決待ちに」 外為トゥデイ 2019年10月18日号

(1) 豪9月雇用統計は失業率が5.2%と予想(5.3%)を下回って前回(5.3%)から改善。新規雇用者数は1.47 万人増と概ね予想通り(予想1.50万人増)ながらも、その内訳で正規雇用者数が2.62万人増加した事が 明らかとなった。これを受けて豪中銀(RBA)の1…

「ドルと円は脇役、主役はポンド」 外為トゥデイ 2019年10月17日号

(1) 中国外務省は、前日に米下院が「香港人権・民主主義法案」を可決した事を受けて、「米国側の誤った決定に中国は確実に対抗し、主権を守るため効果的な措置を講じる」として法案が成立すれば報復措置を取ると警告した。これを受けて円が買われる場面が…

「英・EU合意間近との報道」 外為トゥデイ 2019年10月16日号

(1) 豪中銀(RBA)が10月1日の理事会の議事録を公表。「反対意見を上回る根拠があり、利下げを決定した」「成長と雇用支援に必要ならさらに政策緩和へ」「低金利が長期間続く必要があると予想するのは妥当」「世界的な低金利トレンドを認識」「利下げ効果…

「日米金融政策当局者の発言に注目」 外為トゥデイ 2019年10月15日号

(1) 中国9月貿易収支は396.5億ドルの黒字となり、黒字額は予想(347.5億ドル)を上回った。ただ、輸入が前年比-8.5%、輸出も同-3.2%といずれも減少しており、米関税の影響が滲んだ。 (2) ユーロ圏8月鉱工業生産は前月比+0.4%と、予想(+0.3%)を上…

「米中合意期待高まる」 外為トゥデイ 2019年10月11日号

(1) 香港紙が「米中次官級協議は通商協議で進展がなかった」「閣僚級通商協議は1日のみで切り上げ、中国代表団は10日にワシントンを発つ予定」などと報じた事を受けて円が急騰。ただ、米ホワイトハウスが協議短縮を否定すると円買いは収束した。 (2) …

「米中問題に一喜一憂」 外為トゥデイ 2019年10月10日号

(1) 豪10月ウエストパック消費者信頼感指数は92.79と2015年7月以来の低水準を記録。前月比-5.5%の落ち込みとなった。 (2) 欧州連合(EU)は、英国のEU離脱=Brexit問題で、アイルランド・北アイルランド国境を巡るバックストップ(安全策)に期限を設…

「円高・ドル高の動き」 外為トゥデイ 2019年10月9日号

(1) 独8月鉱工業生産が前月比+0.3%と予想(±0.0%)を上回ると一時ユーロが買われた。 (2) 前日に、米国が中国企業8社を人権侵害の疑いで「ブラックリスト」に掲載した事について、中国外務省が「強く反対」するとした上で、報復措置に「乞うご期待」…

「米中貿易問題巡り一喜一憂」 外為トゥデイ 2019年10月8日号

(1) 一部報道で、10-11日の米中通商協議を前に「中国は米国との議論の範囲狭める」と伝わると取引開始とともに円高が進行したが、一時的な動きにとどまり、すぐに円が売り戻された。なお、報道によると、劉鶴中国副首相は訪中した要人に対し、中国の産業…

「米雇用統計終えて関心は米中問題に」 外為トゥデイ 2019年10月7日号

(1) 豪8月小売売上高は前月比+0.4%と予想(+0.5%)を下回る伸びにとどまった。ただ、前月分が上方修正(-0.1%から±0.0%へ)された事もあって豪ドル相場の反応は小さかった。 (2) 米9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が13.6万人増と予想(14.5万人…

「米雇用統計に注目集まる」 外為トゥデイ 2019年10月4日号

(1) 豪8月貿易収支は59.26億豪ドルの黒字となり、黒字額は予想(61.00億豪ドル)を下回った。 (2) ユーロ圏8月生産者物価指数は前年比-0.8%と予想(-0.4%)を下回り、前月(+0.1%)から大きく低下した。一方、ユーロ圏8月小売売上高は前月比+0.3%…

「ドル/円、"ダブルトップ"が視野に」 外為トゥデイ 2019年10月3日号

(1) 英9月建設業PMIが43.3と予想(45.0)を下回るとポンドが下落。英保守党大会におけるジョンソン首相の演説を控えてポンドは神経質な動きとなった。なお、ジョンソン首相は英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitに関する「最終」協定案を公表し、「英国は何…

「ドル/円、107.70円台を維持できるか」 外為トゥデイ 2019年10月02日号

(1) 日銀短観は大企業・製造業の業況判断DIが5となり、前回(6月:7)から低下したものの、市場予想(1)ほどには落ち込まなかった。なお、大企業・製造業の2019年度下半期の想定為替レート(事業計画の前提となる為替レート)は1ドル=108.50円(通期で…

「ドル/円、10月上昇アノマリー」 外為トゥデイ 2019年10月1日号

(1) 中国9月製造業PMIは49.8と予想(49.6)を上回った。その後、中国9月財新製造業PMIも51.4と予想(50.2)を上回ったが、豪ドルを筆頭に市場の反応は限られた。 (2) 英4-6月期国内総生産(GDP)・改定値は前年比+1.3%に上方修正(速報値:+1.2%)。…

「中国PMIに注目」 外為トゥデイ 2019年9月30日号

(1) 英中銀(BOE)の金融政策委員会(MPC)の中でもタカ派と目されるソーンダース委員が「英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitがスムーズでも利下げが必要になる可能性がある」と発言した事が伝わるとポンド売りが強まった。 (2) 東京市場で1.0904ドル前…

「ドル/円、方向感出にくい」 外為トゥデイ 2019年9月27日号

(1) 英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡り、議会と政府の対立が深まる中、欧州市場でポンド売りが活発化。なお、ジョンソン英首相は「10月31日に欧州連合(EU)から離脱することを確信している」と改めて表明した。ポンドはその後、「バークレー英・EU…

「ドル/円、108円台回復なるか」 外為トゥデイ 2019年9月26日号

(1) 日銀の追加緩和観測(マイナス金利深堀り観測)が広がる中、日本5年債利回りが一時-0.40%に低下して過去最低を更新するなど中期ゾーンで金利が低下。中国が米国産豚肉の購入拡大を準備しているとの報道も相まって、対ドルや対豪ドルを中心に円売りが…

「米大統領弾劾リスク」 外為トゥデイ 2019年9月25日号

(1) 独9月IFO景況感指数は94.6と、予想(94.5)を僅かに上回り6カ月ぶりに上昇した。一方で、内訳の期待指数は90.8と予想(92.0)を下回り、前回(91.3)から低下した。 (2) 英最高裁は、ジョンソン英首相が決定した議会閉会を「違法」と判断するとと…

「ドル/円、107円台前半にサポート」 外為トゥデイ 2019年9月24日号

(1) 仏9月製造業PMI・速報値が50.3と予想(51.2)を下回ったのに続き、独9月製造業PMI・速報値も41.4と予想(44.0)を下回った。なお、独9月サービス業PMI・速報値も低下したため、独9月総合PMIは49.1となり、約6年半ぶりに好・不況の分岐点である50.0を…

「関心は米中問題へ回帰」 外為トゥデイ 2019年9月20日号

(1) 豪8月雇用統計は新規雇用者数が3.47万人増、失業率は5.3%であった。新規雇用者数は予想(1.50万人)以上の伸びとなったが、内訳で正規雇用が1.55万人減少(非常勤雇用が5.02万人増)していた事が判明。失業率は労働参加率の上昇もあって予想(5.2%…

「ドル/円、日米金融政策を消化へ」 外為トゥデイ 2019年9月19日号

(1) 日本8月貿易収支(通関ベース)は1363億円の赤字となり、赤字額は予想(3654億円)を下回った。 (2) 英8月消費者物価指数は前月比+0.4%、前年比+1.7%と、市場予想(+0.5%、+1.9%)に届かなかった。英8月生産者物価指数も、前月比-0.1%、前年…

「FOMC待ち」 外為トゥデイ 2019年9月18日号

(1) 豪中銀(RBA)は9月理事会の議事録を公表。「賃金上昇率の上向きトレンドは勢いを失った模様」とし、「必要に応じて追加緩和を行う」と改めて表明した。なお、同時刻に発表された豪4-6月期住宅価格指数は前期比-0.7%と、市場予想(-1.0%)ほどには低…

「中東発の地政学的リスク再燃」 外為トゥデイ 2019年9月17日号

(1) 前週末14日にサウジアラビアの石油施設がドローンに攻撃されたことを受けて地政学的リスクが意識されると、週明けに円が大きく買われてドル/円やクロス円が急落した。攻撃についてはイエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を発表しており、ト…

「ドル/円、堅調推移が続く」 外為トゥデイ 2019年9月13日号

(1) トランプ米大統領は10月1日に発動を予定している対中関税の引き上げを10月15日まで延期するとツイッターで発信。これを受けて米中対立懸念が和らぐと円売りが強まった。 (2) 欧州中銀(ECB)は預金ファシリティ金利を-0.4%から-0.5%へ引き下げた…

「ドル/円はユーロ/円の動きがカギに」 外為トゥデイ 2019年9月12日号

(1) 中国は「9月17日付けで米製品への関税の適用除外リストを発効する」と発表。昨年導入した25%の関税対象から医薬品など16品目を除外した。ただ、大豆や豚肉などの農産品は除外リストには含めず、米国への圧力は維持する格好となった。 (2) 欧州市…

「米10年債利回り1.7%台回復」外為トゥデイ 2019年9月11日号

(1) トランプ米大統領は、来週にも通商協議で中国側と協議する事を明らかにした。5・10日の仲値公示に向けた円売りの動きも相まってドル/円やクロス円は上昇した。 (2) 豪8月NAB企業景況感は1となり前回(3)から低下。これを受けて豪ドルが下落した。…

「ドル/円、レンジ上限を突破」外為トゥデイ 2019年9月10日号

(1)本邦4-6月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比年率+1.3%と、予想通りに速報値(+1.8%)から下方修正された。 (2) 英7月国内総生産(GDP)は前月比+0.3%と予想(+0.1%)を上回った。同様に、英7月鉱工業生産も前月比+0.1%と予想(-0.3%)に反…

「ドル/円、方向感模索へ」外為トゥデイ 2019年9月9日号

(1) 黒田日銀総裁は新聞紙上のインタビュー記事で「世界経済はさらに下方リスクが高まっている」と警戒感を示した上で、「マイナス金利の深堀りは従来から示している4つのオプションに必ず入っている」と述べて追加緩和の手段としてマイナス金利の深堀り…

「ドル/円、1カ月ぶり107円台」 外為トゥデイ 2019年9月6日号

(1) 米中は、10月前半にワシントンで閣僚級通商協議を開催する事に合意。9月半ばに準備協議を行う他、双方が良好な環境づくりに取り組む事で合意した。これを受けて米中の対立懸念が和らぐと、対豪ドルを中心に円売りが優勢となった。なお、その後に発表…

「ドル/円、市場心理改善でも上値重い」 外為トゥデイ 2019年9月5日号

(1) 豪4-6月期国内総生産(GDP)は、前期比+0.5%、前年同期比+1.4%となった。予想通りの伸びとなった事で10月利下げの思惑が後退すると豪ドルが上昇した。その後、中国8月財新サービス業PMIが52.1となり、市場予想(51.7)を上回ると、豪ドルはもうひと…

「米ISMが50割れ」 外為トゥデイ 2019年9月4日号

(1) 豪中銀(RBA)は予想通りに政策金利を1.00%に据え置いた。声明では「理事会は、労働市場を含む動向を引き続き監視し、『必要に応じて』金融政策をさらに緩和し、経済の持続的成長と長期的なインフレ目標の達成を支援する」として、これまでのスタンス…

「米中協議が日程調整で難航」 外為トゥデイ 2019年9月3日号

(1) 前日1日に米中が相互に関税を発動。米国は中国製品1100億ドル相当に15%の関税を賦課した一方、中国は米国産の農産物を中心に5-10%の追加関税を適用した(総額750億ドル相当の米製品を対象に2段階で実施)。これを受けてオープンと同時に円買いが入…

「米中が相互に関税を発動」 外為トゥデイ 2019年9月2日号

(1) 独7月小売売上高が前月比-2.2%と予想(-1.3%)を下回ると、ユーロが弱含んだ。 (2) ユーロ圏8月消費者物価指数(HICP)・速報値は予想通りの前年比+1.0%であった。なお、ユーロ圏7月失業率も予想通りに7.5%となった。 (3) 米7月個人所得は前…

「米中の対立緩和期待が浮上」 外為トゥデイ 2019年8月30日号

(1) 中国商務省は「米中は9月の訪米に関して協議している」などと発表。その上で米国の関税引き上げに報復しない方針を示唆した。これを受けて米中貿易戦争激化への懸念が和らぎ、対豪ドルを中心に円売りが強まった。 (2) 独8月消費者物価指数・速報値…

「ドル/円、106円台は重い」 外為トゥデイ 2019年8月29日号

(1) 英BBCの政治エディターが「女王陛下は早ければ本日中に議会休会の要請を(政府から)受ける可能性がある」とツイート。「合意なき離脱」阻止に向けた議会の動きを封じ込める狙いと見られ、市場はポンド売りで反応。その後、ジョンソン英首相は9月9日…

「ドル/円、106円台を維持できず」 外為トゥデイ 2019年8月28日号

(1) 前日の海外市場の楽観ムードを引き継いでアジア株は軒並み上昇したが円売りは劣勢。ドル/円は、月末接近による本邦輸出企業のドル売り観測や、時間外取引の米長期金利の低下が重しとなった。 (2) 独4-6月期国内総生産(GDP)・改定値は、予想通り…

「ドル/円、106円台を回復」 外為トゥデイ 2019年8月27日号

(1) 前週末の米中による関税引き上げの応酬を受けて週明けのオセアニア市場は円買い優勢でスタート。トルコリラ/円の10%を超える急落の余波もあってドル/円が104.44円前後まで一時下落した他、豪ドル/円が70円台を割り込むなど、クロス円も軒並み下落し…

「米中貿易戦争がエスカレート」 外為トゥデイ 2019年8月26日号

(1) 日本7月消費者物価指数(除生鮮食)は前年比+0.6%と予想通りの低い伸びであった。 (2) 中国は米国からの輸入品に対する関税の発動を発表。米国による対中関税第4弾への報復措置として、750億ドル相当の米国製品に5-10%の追加関税を9月1日と12月1…

「いよいよジャクソンホール」 外為トゥデイ 2019年8月23日号

(1) 仏8月製造業PMI・速報値が51.0と予想(49.5)を上回ったのに続き、独8月製造業PMI・速報値も43.6と予想(43.0)を上回った。これらを受けてユーロに買いが入った。なお、ユーロ圏8月製造業PMI・速報値は47.0であった(予想:46.2)。 (2) 韓国政府…

「ドル/円、2日がかりの“往って来い”」 外為トゥデイ 2019年8月22日号

(1) トランプ米大統領はツイッターで、改めて米連邦準備制度理事会(FRB)を批判した。「我々が抱える唯一の問題はパウエル氏とFRBだ」「彼が正しい事をすれば米国は大きく成長する。大幅利下げだ。だが、彼を当てにしてはいけない」「我々は金利の低い国…

「ドル/円、ジャクソン・ホール待ちに」 外為トゥデイ 2019年8月21日号

(1) 豪中銀(RBA)は8月理事会の議事録を公表。「必要であれば追加緩和も検討する」「低金利が長期に渡って続くと予想することは妥当」「非伝統的な金融政策を導入した先進国の事例を検討した」などとした。目新しい内容ではなかった事で、RBAは追加利下…

「ドル/円、107円の抵抗を突破できるか」 外為トゥデイ 2019年8月20日号

(1) 日本7月貿易収支(通関ベース)は2496億円の赤字となり、赤字額は予想(1945億円)を上回った。なお、米中貿易摩擦が長期化する中、日本の対中輸出は前年比-9.3%減少した。 (2) 欧州市場に入り、ポンド売りが活発化。前週末に英紙が、「合意なき…

「ファーウェイ問題に関心」 外為トゥデイ 2019年8月19日号

(1) 欧州株が堅調に推移する中、円売りがやや優勢となった。中国国家発展改革委員会(NDRC)が、戸籍制度の改革などで、内需刺激に向けて2019年と20年の可処分所得を引き上げる対策を打ち出すと発表した事などで市場心理が改善した模様。 (2) 米7月住宅…

「ドル/円、乱高下が続く」 外為トゥデイ 2019年8月16日号

(1) 豪7月雇用統計は、新規雇用者数が4.11万人増と予想(1.40万人増)を上回る好結果となった。失業率は予想通りの5.2%であったが、労働力人口に占める働く意欲を持つ人の割合を示す労働参加率は66.1%に上昇した(前回:+66.0%)。新規雇用者数の内訳…

「ドル/円、再び105円台へ反落」 外為トゥデイ 2019年8月15日号

(1) 中国が人民元相場の対ドル基準値を1ドル=7.0312元と、10営業日ぶりに前日より元高水準に設定。元安誘導を批判する米国との摩擦に対する警戒感が緩み、豪ドルが一時上昇した。 (2) 中国7月鉱工業生産は前年比+4.8%、同小売売上高は前年比+7.6%と…

「ドル/円、中国動向を注視」 外為トゥデイ 2019年8月14日号

(1) 英7月失業率は3.2%、同失業保険申請件数は2.80万件であった(前回:3.2%、3.14万件)。また、4-6月失業率(ILO方式)は3.9%となり(前回:3.8%、予想3.8%)、4-6月週平均賃金は前年比+3.7%(前回: +3.5%、予想:+3.7%)であった。 (2) 独…

「ドル/円、105円割れを警戒」 外為トゥデイ 2019年8月13日号

(1) 中国人民銀行は、人民元相場の対ドル基準値を1ドル=7.0211元に設定。前日終値(7.0615元)よりも元高水準であり、予想ほど元安水準ではなかった事から豪ドルが一時上昇した。 (2) イタリアの政局不安などを背景に欧州市場に入るとユーロ売りが活…