トルコリラの焦点
15日、エルドアン大統領はトルコ内の米軍基地について封鎖の可能性を示した。これは11日に米上院の外交委員会がトルコへの制裁法案を可決したことへ対抗措置を取るためだ。法案には米戦闘機の販売や移転の禁止、トルコ国債の米国内の購入禁止、トルコの金融…
12日20時のトルコ中銀政策金発表について、市場予想は12.50%と、現在の14.00%から1.5%の低下を見ている。 前回の発表では、市場予想(15.50%)より大きな利下げ幅であったため警戒が必要だ。もっとも、前回利下げ時にはトルコリラ/円は18円80銭台から10…
3日、NATOサミットに先立ちに、エルドアン大統領は英仏独の首脳と会談した。トルコが行ったシリア北部への軍事行動を受けての会談だったが、テロ対策の重要性について話し合われたようだ。会見後、エルドアン大統領は「非常にうまくいった」と発言した。 4日…
26日、エルドアン大統領は記者団へ対し、金利とインフレ率は望ましい水準へ向かっており、2020年には1桁台へ進むという見解を示した。またインフレ率の低下で、トルコ経済や通貨は「様変わり」するとした。 トルコはロシアのミサイルシステムS400のレーダー…
18日、トルコの外相は、シリア北部からクルド人勢力の撤退が進まない場合、再度の軍事行動を起こすと述べた。トルコはロシアと合同でこれまで8回パトロールを行っている。その中で、クルド人勢力の一部がパトロール車両に火炎瓶を投げるなど挑発行為を行って…
13日、注目されていた米・トルコ首脳会談が行われ、会談後の共同記者会見で両国は建設的な話し合いができたとした。 シリア北部での軍事行動「停止」を評価、また懸案のロシアのミサイルシステムS400についても議論を継続し、制裁がくすぶる中、問題先送りを…
<G.comデイリーレポートより抜粋> 本日は、ワシントンでトランプ米大統領とエルドアン・トルコ大統領の首脳会談が行われる。主要議題になるのは、トルコ軍によるシリア北東部への侵攻と、トルコのロシア製ミサイル防空システムS400の導入を巡る問題と見ら…
7日、エルドアン大統領とトランプ大統領が13日にホワイトハウスで会談を行うことが決まった。トルコ・アメリカ両国の関係について、直近ではトルコのシリアへ行った軍事行動についてアメリカが非難を表明し、米議会はトルコ制裁のための決議を進めるなど対立…
29日、 米下院でトルコに対する制裁が賛成多数で可決した。今回は10月のシリア北部への軍事行動についての制裁であり、ロシアのミサイルシステム購入についてなどとは別のものだ。制裁内容はトルコ政府高官の米国入国禁止、一部のトルコ国営銀行への取引制限…
トルコ中銀は24日政策金利を14.00%とした。市場予想の12日の15.50%をより大きな利下げ幅で、トルコリラは下落した。ただ、その後は落ち着いている。トルコ中銀の総裁が変わり3回連続の大幅利下げとなった。声明で今後の利下げ休止に繋がるようなコメントが…
<G.comデイリーレポートより抜粋> トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領は22日に首脳会談を行い、シリア北東部での「安全地帯」設置に向け両国が協力することで合意した。エルドアン氏は先週、米国のペンス米副大統領と会談し、シリアへの軍…
17日からのトルコ軍事行動「120時間」停止をうけて、クルド人勢力は撤退を行い20日にはシリア北部の都市から戦闘員をすべて撤退させたと発表した。しかし同地域で散発的に戦闘が起きており、死者が出ているという報道もある。またクルド人勢力に撤退を求めた…
17日、トルコを訪問したペンス米副大統領らはエルドアン大統領と会談し、トルコがシリア北東部への軍事行動を120時間停止することで合意した。この停止期間中にクルド人勢力が同地区から撤退すれば、軍事行動自体を終了することも確認した。 トランプ大統領…
今日現在も、トルコによるシリア北東部への軍事行動は続いている。 これを受け、アメリカは14日、トルコへの経済制裁を科す旨の表明をした。具体的には1000億ドル規模の貿易合意を目指していた通商交渉を停止することや、鉄鋼関税の引き上げなどだ。 エルド…
シリア北東部へのトルコの軍事行動について、国連の安全保障理事会が緊急会合を行い、 欧州6カ国が即時停止を求める声明を出した。 この声明に対し、トルコのエルドアン大統領は「我々の作戦を侵略と呼ぶなら360万人のシリア難民をEUへ送る」と反論している…
トルコ軍は昨日(9日)、シリア北部に越境してクルド人勢力に対する攻撃を開始した。トルコ側の事前通達などで、ある程度想定済みの行動ではあったがトルコリラは下落した。 クルド人勢力は、シリアでの「イスラム国(IS)」掃討作戦で中心的な役割を果たし…
7日、シリア北東部に展開していた100名弱のアメリカ軍が撤収を始めたと報道された。これまでトルコとアメリカはシリア北東部の「安全地帯」確保について合意していたが、アメリカ軍の撤収となると、トルコが単独で軍事作戦を行う可能性が高まる。というのも…
<注目の高金利通貨 10月2日号 抜粋>3日に発表されるトルコ9月消費者物価指数は前年比+9.70%が予想されており、約2年ぶりにヒト桁台の上昇に落ち着く見通しです。インフレの落ち着きはトルコ経済にとっては歓迎すべき事で、景気を支える追加利下げにも動き…
トルコ中銀のウイサル総裁は25日にアンカラで講演し今後の金融政策について「慎重な姿勢が続く」と発言した。 ウイサル総裁が就任して以降、2度にわたり合計7.5%もの利下げをしたトルコ中銀だが、今回の講演のとおり今後「慎重な姿勢」で利下げスピードを落…
ロシア製ミサイルシステム「S400」購入で米国から制裁の可能性が意識されるトルコだが、米国製のミサイルシステム「パトリオット」の購入を検討していると13日に報道された。エルドアン大統領が9月に米国に対して働きかけたという内容のものだ。仮に「パトリ…
トルコ中銀は12日に政策金利を19.75%から3.25%引き下げ、16.50%とした。 市場予想が17.25%であったため、予想以上の利下げだったもののトルコリラは上昇して反応。トルコリラ/円は18円70銭台から19円台へ上昇した。 前回の政策金利発表(7月25日)では…
トルコがロシアのミサイルシステム「S400」を購入したことについて米国が制裁を行うかこれまで不透明だったが、9日にムニューシン米財務長官が「制裁を検討している」と述べた。詳細は明らかになっていないが、政府高官の発言としてリラ安で市場は反応した。…
トルコの直近の経済指標について、2日発表の4-6月期四半期国内総生産(GDP)(前年比)は市場予想-2.0%に対し、結果は-1.5%であった。前期比でも+1.2%となり、数字上は総じて堅調ながら、内訳はトルコ国内の消費拡大ではなくリラ安の影響で物価が高止まり…
27日、エルドアン大統領はロシアを訪問しプーチン大統領と会談した。その中で、今後は兵器の購入だけでなく共同生産についても話が進み、軍事協力の検討がなされた模様だ。 ロシアのミサイルシステム「S400」のトルコ導入をめぐっては、アメリカが反発し、米…
(GCOMデイリーレポートより抜粋) トルコリラ/円相場は、週明け26日の取引開始直後に値幅を伴って急落。一時は16.227円前後まで下値を切り下げて、前週の終値18.278円前後から2円を超える暴落となった。リラ安の最大の要因は、米中貿易戦争が一段と激しさを…
トルコ中銀は19日、トルコ国内の民間金融機関が中銀に預け入れる支払準備金について、一定の基準を満たした場合は、法定準備比率を引き下げるという発表を行った。 市中への貸し出しの伸び率が前年比10%以上である事が引き下げの条件とされたため 、トルコ…
トルコ中銀は8日に上級幹部職の解任を行った。 約1カ月前に総裁の交代劇があったが、今回はチェティンカヤ前総裁に近い人物の解任となった。 解任理由は明らかになっていないものの、エルドアン政権の圧力があったことは想像に難くない。 トルコはアメリカと…
トルコが地中海で開発を進めるガス田開発について、EUは「違法」とし対立している。 EUは制裁として欧州投資銀行(EIB)がトルコ政府に関連する事業に行ってきた融資について、少なくとも2019年末まで凍結する決定をした。 トルコはEIBからこれまでの3年間で…
トルコ中銀はインフレ予想を発表し、2019年末の予測値を従来の14.6%から13.9%とした。 追加利下げの可能性を示唆する予想変更だが、ウイサル総裁は会見で今後の金融政策について「データに基づき」判断すると語っている。 懸案のロシア製ミサイルシステム…
トルコ中銀が金融政策決定会合を開き、1週間物レポレートを24.00%から19.75%へ引き下げた。 市場予想は21.50%だっただけに、初動はリラ安・円高で反応した。 ただ、市場予想と言っても34名のエコノミストの予想は広範囲であり、今回の下げ幅の予想が困難…
トルコ国内へのミサイルシステム「S400」配備にからみ、アメリカは最新鋭の戦闘機F35について、トルコへの売却計画を凍結すると発表した。以前よりF35のトルコ人パイロットへの訓練参加が見送られることや、トルコ国内でF35部品の製造を打ち切ることなどが発…
トルコがロシアから購入したミサイルシステム「S400」について、トルコ国内への納入が始まった。 エルドアン大統領は2020年4月に「S400」の配備を完了させる旨のコメントしている。 また、先週にトルコ中銀総裁に就任したウイサル氏は、15日に就任後初めてと…
週明け8日、トルコリラ/円は下落してスタートした。 これはトルコ中銀のチェティンカヤ総裁が6日土曜日に解任されたためだ。 解任理由は公表されていないが、市場では政策金利に対するチェティンカヤ総裁と エルドアン大統領の認識の相違が引き金になったと…
トルコリラ/円は1日に19.20円台まで上昇(前日比3%超)して4月23日以来の高値を付けた。 トルコのエルドアン大統領が、米国との対立の最大の原因であるロシア製ミサイルシステムの導入に絡み、米国からの制裁はないとトランプ米大統領本人から直接聞いたと…