週刊為替レポートハロンズ
では豪州(RBA)に対してはどうでしょうか?RBAは3月7日の理事会で前回(2月)の会合の声明に追加した「今後数カ月にわたって金利を引き上げる必要がある」といった文言を「金融政策の更なる引き締めが必要」とタカ派度を弱めました。この時点では豪州のイン…
ECBは理事会直前に信用収縮問題で、ECBの利上げ幅が0.25%に留まるとの見方が強まっていたものの、理事会では当初の見通し通り主要政策金利を0.5%利上げしました。会見に臨んだラガルドECB総裁は「インフレとの戦いへのコミットメントは緩めていない」とし…
来週は3月22日(水)に米連邦公開市場委員会(FOMC)、3月24日(金)に日本の2月全国消費者物価指数(CPI)が予定されています。FOMCを巡っては、ECBに倣って米国も利上げに踏み切り、米金融システムの堅牢さをアピールすると見られています。ただ、シリコンバレ…
前述した通り、3月7日に開催されたRBA理事会では、0.25%の利上げが実施されました。声明を見ると、前月から新たに加わった「今後数カ月にわたり金利を引き上げる必要」といった見方が、「金融政策のさらなる引き締めが必要」に置き換えられていました。市場…
今週は3月16日(木)に欧州中央銀行(ECB)理事会、同日にラガルドECB総裁の定例記者会見があります。ECBは足もとのインフレ上昇を受けて、主要リファイナンス・オペ金利を0.5%引き上げ、3.50%にすることが見込まれています。オーストリア中銀のホルツマン総…
来週は3月14日(火)に米2月消費者物価指数(CPI)、3/15(水)同 2月小売売上高、同2月卸売物価指数(PPI)、3/17(金)に同 3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値と、3月21-22日のFOMC(連邦公開市場委員会)を前に確認しておくべき指標が並びます。2月…
3月7日には豪準備銀行(RBA)の金融政策会合(理事会)が開催されます。前回2月の会合では、それまでの声明にはなかった「今後数カ月にわたり金利を引き上げる必要」といった見方が示されました。その後、ロウRBA総裁は議会証言でも同様の発言をしています。…
ポンド/円は、当時163.360円付近を推移していた200日線を突破すると166.003円までレンジを広げたものの、滞空時間は短くすぐさま200日線の下側に押し戻されようとしています。地合いが強いとは判断しにくいです。200日線を明確に下放れしてくるようだと、一…
来週は3/7(火)・3/8(水)にパウエルFRB議長の議会証言、3/10(金)に日銀金融政策決定会合、同日に米2月雇用統計と重要イベントが並び、気が抜けない週になります。本邦では、黒田体制下での最後となる日銀会合でイールドカーブコントロール(YCC)の修正が前…
ポンド/円は、上昇していた21日移動平均線の勾配が緩やかになり、上方向の流れが一服。ローソク足も一目均衡表の雲上限を割り込んで三役好転が解消しており、目先は雲の下限を目指しながら上値を切り下げていきそうです。2月14日安値(160.107円)付近はサポ…
米経済への悲観的な見方はすっかり後退して、足もとでは米利上げの影響が軽微に済んで景気後退が避けられるとの見方や、ターミナルレート(金利の最高到達点)の引上げ観測も一部で出始めています。雇用統計をはじめ好調だった1月のファンダメンタルズが一時…
ポンド/円は、一目均衡表の雲の中で上値が重くなり、雲下限付近へ押し戻されています。値固めに失敗して、160.31円付近を下回ってくれば、158.000円に向けて下方向への勢いが増してきそうです。戻しても、200日線が推移する163.28円付近がせいぜいではないで…
2月16日に発表された豪1月雇用統計は結果、詳細な内訳ともに弱い結果となりました。 総合の雇用者数は予想(2万人増)に反して1.15万人の減少。前月も下方修正されました(1.46万人減⇒2万人減)。内訳をみると正規雇用者数が4.33万人減少していたことがわか…
米ドル/円は200日線を意識した展開。日足一目均衡表の雲まで下値を切り返し、三役逆転が消滅。底堅い推移が続いています。目先は136.93円付近を推移する200日線が意識されますが、ここを上抜けできれば140.000円回復も見えてきそうです。200日線回復に失敗す…
ポンド/円、長期Fファンの節目割れへ ポンド/円も、日足一目均衡表・雲の下限を下回って上値の重たさが感じられる一方で、下値を徐々に切り上げて狭いレンジに押し込まれる格好になっています。どちらにレンジブレイクするのか見極める展開になりそうですが…
7日(火)に開催されたRBA理事会で、RBAは0.25%の利上げを実施しました。利上げ幅は市場の中心的な予想通りでした。市場では、①前回(12月)のRBA理事会で金利据え置きの可能性が検討されていたこと、②豪12月雇用統計で雇用者数が減少していたこと、③豪12月…
米ドル/円は、日足一目均衡表・雲の下限(132.991円)の上抜けに失敗して、下方向を攻める格好になっています。心理的節目の130.000円割れが定着してくるようだと、2月2日安値(128.081円)、1月16日安値(127.225円)と目線が下がりそうです。まずは同大台…
ポンド/円は、上値をじりじりと切り下げ157円を割り込み、2020年の安値(124.025円)を起点とするフィボナッチファンの38.2%ラインを下回る動きを見せており、50%ラインが通過する151.800-152.000円付近へ目線が下がりそうな様子です。ただ、前回もライン…
今週の豪ドル/円は91.92円前後、NZドル/円は84.01円前後で週初を迎えました。 30日には春節明けの中国で人民元が対ドルで急伸したことで、豪ドル/円も92.66円前後まで上値を伸ばしました。31日には豪12月小売売上高が大幅に悪化していたこと、2月1日に米連邦…
米ドル/円は、週足一目の雲上限(130.894円)に上値を抑えられ、雲の中央レベルへ引き戻されるなど、102.593円(2021年安値)~151.942円(2022年高値)の50%押し(127.268円)を窺う展開になっています。今度もこのレベルでサポートされる可能性はあります…
ユーロ/円は昨年12月15日高値146.732円を起点としたトリプルボトムのネックライン上抜けで視線は上方向に向きつつあります。日足一目均衡表・雲に上値を抑えられる危険はありそうですが、200日移動平均線での上側で推移しているため、それ程気にならないかも…
25日に発表された豪州、NZの10-12月期CPIは豪州が前年比+7.8%、NZが+7.2%とともに予想(+7.5%、+7.1%)を上回る結果となりました。そして、両国ともに中央銀行のインフレ見通し(豪+8%前後、NZ+7.5%)を下回っていました。しかし豪ドルとNZドルの動きは違っ…
米ドル/円の1月の月足を見ると、実体部が約80銭で、上髭が約3.9銭、下髭が約3円と、足長同時線近い形状になっています。この足型は、売りと買いの勢いが拮抗している状態に散見されるローソク足で、米ドル/円はまさに攻防の分岐点に差し掛かっていると言えそ…
ポンド/円は、5日移動平均線の反発で短期的な底堅さが増す中、159.160円付近で推移する21日線の上側で定着できるかどうかがポイントになりそうです。維持できれば、162.000円付近までの戻りはあり得そうです。一方で、維持できなければ、157.000円付近までの…
前回(12月)の豪準備銀行(RBA)理事会の議事録を見ると、RBAは「金利据え置きも検討したが、正当化するデータが得られなかった」と示していました。RBAが金融政策を策定する際に特に意識しているものが、「インフレと労働市場のデータ」です。 1月19日に発…
米ドル/円は130.05円付近の日足一目均衡表・転換線、131.15円近辺の21日移動平均線、132.51円付近の日足一目基準線が、厚めの抵抗帯を形成している様子で、上方向の重さが意識されやすい状態です。期間21日のボリンジャーバンド(BB)-1σラインが推移する129…
ユーロ/円の日足チャートでは、142.94円を頂点としたダブルトップ形成が視界に入り、ネックラインとなる137.386円をキープできるか目先、注目されます。この水準を維持できれば、142.000円台までの戻りは期待できそうですが、下回るようだと、1月3日安値(13…
来週は19日には豪12月雇用統計の発表があります。11月の結果は表1の通りです。 労働参加率は月次統計開始以来の最高を記録しましたが、雇用者数が大幅に増加したこともあり、失業率は過去最低水準をキープすることとなりました。豪州の労働市場が引き続きひ…
米ドル/円は週足一目・雲上限(129.652円)をも下回り始めており、下向きのバイアスが強まっています。このラインを明確に割り込めば、2021年の安値(102.593円)からの上昇幅の50%押しとなる、127.268円まで視線が下がりそうです。さらに、この水準をも下…
ポンド/円は155.363円を直近安値に159円台後半まで持ち直しています。厚い一目均衡表の雲を目前にして一進一退の状態になっています。来週半ば以降、雲の下限が急速に切り上がるため、158.850円を推移する一目転換線を上回って推移できれば、雲の形状に沿っ…
来週は久々に豪州の主要経済指標の発表が予定されています。11日には11月月次消費者物価指数(CPI)と11月小売売上高が発表されます。これらの指標は通常月末に発表されますが、年末ということもあり発表が延期されていました。 先進国のCPIを見てみると、米…
米ドル/円は週足一目均衡表の雲上が支えとなって、下値を切り上げる格好になっています。週足の雲はしばらく上昇基調ですので、米ドル円は昨年10月以降の下落の調整が続きそうな雰囲気です。もっとも、短期移動平均線に続き中長期の100日移動平均線までも低…
来週からはいよいよ2023年に突入します。国内のFX会社は1月2日から取引を開始するところが多いようです(※外為どっとコムのスケジュールはこちら)。昨年末から、「年明けにフラッシュクラッシュはありますか?」という質問を多くされました。特に来年は1月2…
ユーロ/円は、2022年3月からのサポートラインを割れてきたほか、10月16日高値148.403円を起点とする下落チャネルに沿った値動きが進んでおり、下値警戒スタンスが強くなりつつあります。期間26の週足ボリンジャーバンドのマイナス1σ(138.306円)や52週移動…
来週は26日がクリスマスの振り替え休日で欧米勢はほぼお休み。27日はボクシングデーで英国連邦諸国がお休みとなります。そのため、外国為替市場に参加者が戻ってきて本格的に動き出すのは28日以降となりそうです。 豪州、NZでは、主要な経済指標の発表が予定…
ドル/円は、今年2月以降、安定的に上回っていた52週移動平均線(131.168円)を瞬間的に下抜けるなど、中長期でのトレンド転換が意識されやすい状況となっています。週足終値で同ラインを割り込んできた場合は、その下の週足一目均衡表・雲の上限(128.454円…
ポンド/円は、10月31日高値(172.125円)からの下降チャネル上限を突破して地合い改善の様子はうかがえます。しかし、日足一目の雲上限が今後166.000円付近へ低下するため、下方向の支援力に難があります。この水準は直近サポートされている水準のほか、下降…
12月15日(木)に豪11月雇用統計が発表されました。結果は以下の表①の通りです。 雇用者数、労働参加率は市場予想を大きく上回るものとなりました。労働参加率について、月次統計を開始(1978年)して以来の最高値を今年6月に記録しましたが、今回はさらに更…
ドル/円は、200日移動平均線(135.57円、執筆時点)が下落幅拡大回避への安堵感を高めています。ただ、10月21日高値(151.942円)からのレジスタンスラインもきれいに米ドル/円の頭を抑えているほか、日足一目基準線も被ってきており、上値の重さは健在です…
ユーロ/円は直近の下降チャネル下限の140.764円を底値に今度は、チャネル上限レベルとなる144.900円付近を目指す格好になっています。まだ、下降チャネルの中での推移が続いていると考えますので、144円半ばからは戻り売り目線でまずは対応したいです。ただ…
豪州では12月15日(木)に豪11月雇用統計が発表されます。前月に発表された10月分では、雇用者数が3.22万人増と予想(1.5万人増)を上回り、失業率は3.4%となり1978年に月次統計が開始されて以来の最低水準の失業率を記録しました。RBAは豪労働市場が「依然…
来週は12/13(火)に米11月消費者物価指数(CPI)、12/14(水)に米連邦公開市場委員会(FOMC)と超ビックイベントが続きます。CPIでは粘着性が高いとされる家賃インフレに変調が見られるかどうか、FOMCでは新たな経済見通しでターミナルレート(金利の最高到達…
ポンド/円は、164.100円が重要ポイントになりそうです。この付近は、日足一目均衡表の雲上限のほか、26週移動平均線も推移しており、サポートは厚めに感じます。そのため、164.000円割れはオーバーシュートした局面からの戻りを期待して当初、買い向かうのは…
豪州では12月6日(火)に豪準備銀行(RBA)理事会が開催されます。RBAが現在金融政策を決定する際に特に重視しているものは2つ。①労働市場の状況と②インフレの状況です。 ①豪州の労働市場状況:11月16日発表の豪7-9月期賃金指数は前年比+3.1%と市場予想(+3.…
米ドル/円は、中期のサポートラインとみられる200日線付近まで低下しています。まだ、明確に割り込んでいませんので、134.500円割れまでは買いでついていきたい局面ですが、200日線を割り込んでくるようなら、年初の安値からの上昇幅の50%押しに当たる付近1…
ユーロ/米ドルが1.0390ドル近辺で推移する200日移動平均線を上抜けてきており、ユーロに対する下押し圧力は後退しています。ユーロ/円はいまだダウントレンドの形状ですが、厚めの日足一目均衡表・雲が支持帯となり、今後、徐々に下値を切り上げそうな雰囲気…
豪州では28日(月)に発表される豪10月小売売上高に注目です。豪州の小売売上高は高インフレ下にも関わらず、2022年1月から9カ月連続で前月比プラスを記録しています。10月分について、市場は前月比+0.5%と豪州の消費意欲は引き続き堅調であることを予想して…
米ドル/円は、日足一目均衡表での強い売り示唆となる三役逆転の状態と、地合いが悪化しています。次の節目は、11月15日安値の137.673円となります。ただ、当時は日足一目・雲下限が付近で推移していたこともあり、反発力もそれなりに期待出来ましたが、今度…
ユーロ/円は下降チャネルで、日足一目均衡表・雲の上昇に支えられて、短期反発局面にあるようです。同雲の形状からは、今後もユーロ/円をサポートしそうなため、目先は押し目買い目線でチャネル上限の146.100-400円トライを待ちたいです。戻り売りは146円台…
来週23日は日本が勤労感謝の日で祝日。翌24日はサンクスギビング(感謝祭)で米国が祝日です。米国ではクリスマス商戦が始まる25日のブラックフライデーも「ほぼ」祝日なので、週後半は市場参加者が激減しそうです。何事もなければ、ホリデームードに包まれ…