メキシコの金融政策
27日にメキシコ中銀は政策金利を予想通り0.5%引き下げて9%にした。2会合連続で0.5%の引き下げで決定は全会一致だった。
声明文の内容は下記のようで、今後の利下げを予想している。
世界的経済減速:貿易摩擦と地政学的混乱で、その影響がインフレ、経済の減速、金融市場のボラティリティの上昇に影響を与えることに言及した。
メキシコの状況:メキシコ経済は、2025年第1四半期に再び弱さを示すことが予想され不確実性と貿易摩擦の環境は、大幅な下降リスクをもたらす。
インフレ状況:インフレ予測は変更されておらず、総合インフレ率は2026年第3四半期に目標に収束すると予想される。 今後の政策:今後も金融政策スタンスの調整を継続し、同様の規模で調整することを検討できると見積もっている。インフレ環境により、引き締めスタンスは維持しつつも、利下げサイクルを継続できると予想している。国の弱い経済活動と、維持されている引き締めスタンスと将来的に支配的なスタンスの両方が、金融政策が実施される期間全体にわたってインフレの進展に及ぼす影響を考慮する。予測期間中に総合インフレ率が3%の目標に秩序正しく持続的に収束するために必要な軌道と基準金利が常に一致するように実施される。
メキシコ中銀のインフレ予測
通商問題
トランプ大統領が26日に発表した輸入乗用車やスポーツ用多目的車などのライトトラックに最大25%の関税を課す計画を発表したことを受け、メキシコのエブラルド経済相は27日、メキシコで製造される自動車部品を米国の関税から保護し、優遇措置を模索するため、米当局者と協議していると明らかにした。
また、メキシコのシェインバウム大統領は、米国が新たな相互関税を発表する4月2日以降に、包括的な対応策を公表する考えを示した。
メキシコペソの投資戦略
3月のドルペソは20.497でスタート20.9960ペソ付近まで上昇後に19.8445まで下落後20.3430付近で推移している。(28日ニューヨーククローズ時点)
関税問題がくすぶる中でペソは比較的堅調に推移している。2月のレンジが20.20~21.2870のレンジだったので、3月は2月に比べてペソ高のレンジが続いている。メキシコ政府の米関税にたいする対応が比較的穏健なものにとどまっていることも原因かもしれない。 ただ19.80ペソ付近がサポートレベルになっており、RSI、RCIをみると短期的なドル高、ペソ安の動きが予想される。19.80~20.80ペソのレンジを予想する。
3月のペソ円は7.287円でスタートし7.065円まで下落したが、7.532円まで上昇した後に7.356円で推移している(28日ニューヨーククローズ時点)7.53円付近がダブルトップになり短期的なレジスタンスになっている。
一方で7.3円付近は短期的なサポートになっており、ここが維持されれば7.3~7.53円のレンジを予想する。
7.3円を下抜けする場合は7.2円付近への下落を予想する。
【メキシコペソ/円 日足】
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当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
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株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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