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南アフリカランド 月間為替予想「南アフリカランド/円、対ドルでの上昇に一服感|トランプ政権の相互関税の影響は」FXレポート 2025年4月

南アフリカランド相場見通し

ドルが下落基調で南アフリカランドは一定の底堅さを見せる

南アフリカ・ランドの対ドル相場は、グローバルな為替市場におけるリスクセンチメント、そしてそれを大局的に反映して変動する安全通貨であるドルの名目実効為替レートと基本的に連動性が高い(第1図)。


第1図:南アフリカ・ランド対ドル相場とドル名目実効為替レート(資料)Bloomberg

3月に入っても、為替市場では第二次トランプ政権発足以降のトランプトレードの巻き戻しによりドルは下落基調が続いていた。さらに3月初めには、ドイツが軍事支出を含む財政支出を拡大する方針転換を表明したことで、独金利の急上昇と共にユーロも大幅に上昇すると、その対極に位置するドルはさらに下げ幅を拡大。こうした外部環境を受けて、ランドも一定の底堅さをみせて来た。但し、ランドを取り巻く内外環境は引き続き捗々しくない状態が続いている。まずトランプ政権は、南アフリカによるイスラエルに対する批判的なスタンスなどを受けて、既に2月に南アフリカに対する資金援助を停止する大統領令を発表していたが、3月14日にはトランプ政権を批判した駐米南アフリカ大使が米国から「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましくない人物)」に指定され、その後国外退去となるなど、米国との関係がさらに悪化しつつある。国内でも、統一政府(GNU)内での意見対立で公表先送りとなっていた来年度予算案が3月12日に公表されたが、付加価値税引き上げなどを巡る対立は依然として継続。連立政権の先行きに不透明感を抱かせる状況となっている。

南アフリカランドの見通し

これまでのドル売りの流れや市場の緩やかなリスク選好地合いから、こうした悪材料へのランドの反応はこれまで抑制されていたが、3月中旬頃からはドル売り一服と共に、ランドの対ドルでの上昇にも一服感がみられつつあり、流れの変化には注意が必要だ。3月20日に利下げを一旦停止した南アフリカ準備銀行(SARB)は、判断の背景の1つとしてトランプ政権の政策などに起因する世界経済の先行き不透明感を指摘していた(第2図)。4月2日にトランプ政権により公表が予定される相互関税の内容次第では、ランドを含めた為替市場が大きく変動するリスクに注意が必要だろう。


第2図:南アフリカの政策金利と消費者物価上昇率(資料)Bloomberg

【南アフリカランド/円 日足】

南アフリカランド 特設サイト:
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橋本 将司氏 公益財団法人 国際通貨研究所 経済調査部 上席研究員
橋本 将司(はしもと・まさし)氏
慶應義塾大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。国際通貨研究所研究員、グローバルマーケットリサーチ・シニアアナリスト、経済調査室ニューヨーク駐在などを歴任し、グローバルな為替市場やマクロ経済に加え、米国金融業界や金融規制など幅広い分野の調査業務に従事。現在国際通貨研究所において、為替市場や主要国の金融政策・マクロ経済動向の分析を担当。理論的な観点からの為替市場分析を得意とする。
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