「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
最新のマーケット情報まとめ
現状分析
ドル円相場は一時151.20円台まで上昇、3月の高値151.30円に迫る展開
月末の実需のドル買いが強まったことが上昇要因
日経平均の大幅下落によりリスク回避の円買いが優先される状況
テクニカル的には上値を試しやすい状況が続いている
テクニカル分析のポイント
3月の高値151.30円と心理的節目の151円が上値抵抗ゾーン
このゾーンは逆三尊のネックラインになっており意識されやすい
ネックラインを明確に突破すれば底打ちとなり、再び上昇トレンドに
1月の高値から高値・安値を切り下げる下落トレンドだったが、151.30円突破で高値を切り上げることになる
151.30円突破後の次のターゲットは200日移動平均線の151.60円台
その後は2月の戻り高値である154円半ばがターゲットになる可能性
下値は148円が重要で、割り込むと再び下値を掘り下げる可能性あり、その場合146円を目指す展開に
今後の注目イベント
今夜(PCEデフレーター):2月分
総合:前年比2.5%(前回から変わらず)
コア:前年比2.7%(前回2.6%から伸び加速)
トランプ関税の影響は3月以降に本格化する見込み
来週の重要指標
4月1日:米ISM製造業指数、米JOLTS求人件数
4月2日:米ADP雇用統計、トランプ政権による相互関税・自動車関税発動
4月3日:米新規失業保険申請件数、米ISM非製造業指数
4月4日:米雇用統計(非農業部門雇用者数12万人予想、失業率4.2%予想)、パウエルFRB議長講演
ドル円今後の見通し
151円台を明確に突破すれば上昇トレンド再開の可能性が高まる
良好な経済指標が出ればドル買いが強まり、154円を目指す展開も
スタグフレーション懸念が高まればドル安・円高に転じる可能性
アメリカ景気悪化はリスク回避の動きを強め、148円割れなら再び下落リスク上昇
結論
経済指標の結果次第で上昇トレンドが再開するか、下落に転じるかの分岐点にある。来週の米雇用統計を中心とした経済指標と相場の反応を注視する必要がある。151円台突破なら154円台を視野に入れた展開、148円割れなら146円を目指す下落展開の可能性がある。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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