ドル/円、7月以来の155円台へ上昇…このあと、米10月CPIに注目が集まる
欧米時間のドル/円予想レンジ:153.600-156.200円
東京市場のドル/円は、155円台へ上昇する展開。序盤に154.50円台で底堅く推移する中、実需のドル買いなどを背景に午後には155.12円前後まで上昇しました。その後、欧州市場では米長期金利が上昇したことにより一時155.24円前後と7月24日以来の水準へ上値を切り上げました。
前日にミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が「インフレが予想外の上振れを見せれば、利下げを一時停止する可能性もある」と述べました。そうした中で、 今夜は米10月消費者物価指数(CPI)の結果に注目が集まります。市場予想は前年比+2.6%と前回(+2.4%)から伸びが加速するとの見通しです。コアCPIの前年比については前回(+3.3%)から横ばいと見られています。仮に市場予想以上に伸びが加速しているようだと12月連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとの見方が強まりドル買いで反応することが考えられます。その場合、ドル円は156円台への上昇を視野に上値を模索する展開となりそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、155円台へ上昇する中で80日線が上向きとなり強気のパーフェクトオーダーを形成しつつあります。終値で155円台に定着するようだと上昇の勢いを保ちつつ上値模索の展開となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
11/13(水)
22:30☆米10月消費者物価指数
22:30 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
23:30 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
23:45 ローガン米ダラス連銀総裁講演
27:00 ムサレム米セントルイス連銀総裁講演
27:30 シュミッド米カンザスシティ連銀総裁講演
28:00 米10月財政収支
11/14(木)
08:00☆ブロックRBA総裁講演
09:30☆豪10月新規雇用者数
09:30☆豪10月失業率
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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