本日のロンドン為替市場のポンドドルは、タカ派のマン英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演に注目する展開が予想される。
テクニカル分析では、ユーロドルとポンドドルは200日移動平均線を下抜けており、ヘッド・アンド・ショルダーなども完成しているため、下値リスクが高まりつつある。
11月7日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、政策金利が4.75%に引き下げられたが、マンMPC委員は5.00%での据え置きを主張していた。
本日の講演では、据え置き主張の背景、スターマー英新政権の予算案、第2次トランプ米政権による対英関税引き上げや12月のMPCに向けた見解に注目しておきたい。
昨日は、タカ派のピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストが「基調的インフレ上昇圧力は根強い」とタカ派的な見解を述べつつも、「政策金利の調整、漸進的に行われる可能性が高い」と11月MPCで利下げを支持したハト派的なスタンスを打ち出していた。
ユーロドルは、トランプ・トレードやトランプ関税、ドイツの連立政権崩壊、12月の欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利下げ観測などから、下値リスクに警戒しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0684ドル(5日移動平均線)
・ユーロ円:164.88円(200日移動平均線)
・ポンドドル:1.2884ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:198.93円(11/8高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0559ドル(ピボット・サポート2)
・ユーロ円:163.25円(11/12安値)
・ポンドドル:1.2665ドル(8/8安値)
・ポンド円:195.38円(10/31安値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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