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FX/為替「米大統領選は互角の見通し 様子見ムードで方向感出にくい」 外為どっとコム トゥデイ 2024年11月5日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年11月5日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼4日(月)の為替相場
(1):「トランプ・トレード」の巻き戻し
(2):ユーロ圏製造業PMI 僅かに上方修正
(3):米製造業受注は予想通り

▼4日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:様子見ムードで方向感が出ない/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

4日(月)の為替相場

期間:4日(月)午前7時00分~5日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):「トランプ・トレード」の巻き戻し

取引開始とともにドル売りが優勢となり、ドル/円は152円台を割り込んだ。米大統領選に絡む最新の世論調査でトランプ候補のリードがほぼなくなったことを受け、ドル売りが出た。過去2回の大統領選でトランプ氏が制していたアイオワ州の世論調査がハリス氏優勢を示したことも、いわゆる「トランプ・トレード」によるドル買いの巻き戻しを誘発した模様。その後時間外の取引が始まった米国債にも、インフレ再燃や財政悪化を見込んだ「トランプトレード」による売りの反動で買い戻しが入ったと見られ、米長期金利は低下した。クロス円はドル売りによるストレートドルの上昇で強含みのスタートとなったが、ドル/円につれて次第に軟化した。

(2):ユーロ圏製造業PMI 僅かに上方修正

ユーロ圏10月製造業PMI・改定値は46.0と速報値(45.9)から僅かに上方修正。直前にはドイツ10月製造業PMIも42.6から43.0へと改定された。

(3):米製造業受注は予想通り

米9月製造業受注は前月比-0.5%で、市場予想と一致。輸送用機器を除いた受注は前月比+0.1%だった。

4日(月)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
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  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:様子見ムードで方向感が出ない

昨日のドル/円は終値ベースで約0.5%下落。一時151.53円前後まで下値を広げる場面も見られた。米大統領選を控えた週末の世論調査で、民主党のハリス候補が共和党のトランプ候補との支持率の差を詰めてほぼ互角となったことから、トランプ氏の勝利を見越したトランプ・トレード(ドル買いや米債売り)に巻き戻しが入った。本日は米大統領選の投開票が行われる。各州の勝者は日本時間6日午前から徐々に判明する見通しであり、結果を見極めたいとの思惑からドル/円は様子見ムードで方向感が出ないことが予想される。下値は前日安値水準でもある151円台半ば近辺が意識されよう。この水準には200日移動平均線もある。一方で上値は1日の戻り高値が153.09円前後であることから、152円台後半から153円にかけては戻り売りが出やすいだろう。なお、NY市場では米10月ISM非製造業景況指数が発表される。

注目の経済指標:ISM非製造業景況指数

注目のイベント:米大統領選

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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