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FX個人投資家、リスク許容度低下! 為替相場のテーマは二転三転 【外為どっとコム総研FX投資家調査2024年9月】

 

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株式会社外為どっとコムの完全子会社である株式会社外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」、本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内 淳)は、個人投資家の外為投資に役立つ外国為替情報の調査・研究を行なっております。今回、FX投資家の実態を調査しましたので、お知らせします。

FX個人投資家、リスク許容度低下! 為替相場のテーマは二転三転

一般社団法人金融先物取引業協会 FX投資家動向まとめ

USD/JPY(米ドル/円)、取引金額が減少

金融先物取引業協会が10月15日に公表した資料によると、2024年9月の店頭FXにおける取引金額は1354兆円と、8月の1448兆円から約6.5%減少した。

また、月末時点の未決済ポジション合計も7.6兆円と前月から約1.7%減だった。なお、USD/JPY(米ドル/円)の未決済ポジションは売りポジションが1兆9557億円へ減少した一方で、買いポジションは2兆2389億円へ増加した。また、取引金額は約2.1%減少だった。

取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順。

取引金額とポジション計:協会まとめ
図1.取引金額とポジション計
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円

株式会社外為どっとコムFX投資家動向2024年9月

TRY/JPY(トルコリラ/円)取引が低下

調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約58万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2024年9月2日7:00 ~ 2024年10月1日6:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出

(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)

FX取引における実現損益

FX取引における実現損益でプラスは48.5%、マイナスは51.5%となった。プラスは前月比7.9%ポイントと大きく改善したものの、損失を計上する投資家の割合も多く、収支は3カ月ぶりのプラス転換とはいかなかった。

米国のさえない雇用情勢などを受けた米景気減速懸念や、米FOMCでの利下げ幅を巡る思惑、さらには本邦自民党総裁選、中東の地政学リスクなどの材料から、相場の方向性が見極めづらかったため、個人投資家が資金管理やポジション管理に苦慮した様子が窺えた。

取引参加者の損益:外為どっとコム
図2.取引参加者の損益

通貨ペア別取引者数

通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・TRY/JPY(トルコリラ/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・NZD/JPY(NZドル/円)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順。

好調だったTRY/JPY(トルコリラ/円)がシェアを落としたのが目立った。史上最安値4.082円(9月17日)を塗り替えた後も、同水準で底練りの状態が続いたことでロングポジションは増加したが、反発が鈍かったことで取引は盛り上がりを欠いた。トルコ中銀がタカ派姿勢を和らげていることがTRY(トルコリラ)の上値を重くしており、投資家の興味が薄れている。

通貨別取引者数:外為どっとコム
図3.通貨ペア別取引者数

平均取引数量

FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は3.9万通貨(39Lot)へ小幅に減少した。先行き不透明感から、保有ポジションや取引数量を減らした。

USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり6,000円の必要保証金(10/15時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約23万4,000円となる。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、1Lotあたり400円の必要保証金(10/15時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は1万5,600円となる。

※現在の取引保証金額はコチラで参照いただけます。

平均取引数量:外為どっとコム
図4.平均取引数量

口座の開設期間

取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均114カ月(9年6カ月)と、前月から横ばい。緩やかな拡大傾向が続いており、個人投資家は中長期的な視点でのFX取引口座利用を考えていると思料。

口座開設期間:外為どっとコム
図5.口座開設期間

FX投資の年齢分布

FX投資家の年代別では40代が30.5%と50代が30.4%とほぼ並んだ。そのあとは、60代の13.9%、30代の13.1%と続いた。シニア・ミドル世代が取引中心層であることに変わりはない。

取引参加者の年齢構成取引:外為どっとコム
図6.取引参加者の年齢構成

FX口座開設者動向

新規にFX口座を開設した投資家は、30代が26.8%とトップで、40代が24.0%、20代が19.9%、50代が17.5%と続いた。30代と40代で半数を占める状況は続いている。

口座開設者の年齢構成口座:外為どっとコム
図7.口座開設者の年齢構成

まとめ

2024年9月の為替市場は、米景気減速不安や米国の利下げ幅拡大期待などからUSD(米ドル)は売りが先行した。USD(米ドル)売り一巡後は、本邦自民党総裁選での高市氏勝利に伴う株高への期待からJPY(円)安が優勢となる場面はあったが、結局、金融所得課税の強化に前向きな石破氏が勝利したことで、株安に伴いJPY(円)が買い戻されるなど、テーマや方向性が次々と変わり、その度に相場が大きく動いたため、個人投資家はリスクを積極的にとりづらかった模様。また、こうした環境下で中長期でのポジション構築もしづらかった模様で、取引は短期売買が中心だったものと、考えられる。


※過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
「投資家調査」カテゴリー
https://www.gaitame.com/media/archive/category/FX%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6%E8%AA%BF%E6%9F%BB


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