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トルコリラ/円今後の見通し「スワップ利益が下落幅に勝つ?」【知っトク!トルコリラ】2024/10/16

 

知っトクトルコリラ

このレポートでは、トルコリラと日本円との為替レートの動き、トルコリラの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。

執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 宇栄原宗平

X(Twitter): https://twitter.com/gaitamesk_ueha

動画でチャートを解説

動画の概要、まとめ:トルコリラ円のほか、ユーロトルコリラにも注目

1. トルコリラ/円のテクニカル分析:
   - 日足チャートでは、20日移動平均線がまだ下向きだが、10日移動平均線がサポートとなっている
   - 直近のローソク足は陽線が多く、底堅い動きを示している
   - RSIが50ラインを上回り、上昇圧力が強い
   - チャート形状が逆三尊のような形になっており、ネックラインを突破している可能性がある

2. 2024年のトルコリラの特徴:
   - 例年より下落幅が小さく、現時点で約8%の下落
   - 10年ぶりに年間下落率が一桁%になる可能性がある
   - 2015年以降、毎年2桁%以上の下落が続いていたが、その傾向が変化

3. トルコリラの下落幅縮小の要因:
   - 新財務大臣による正統派の金融財政政策の効果
   - 政策金利の大幅引き上げ(50%まで)
   - これまでの大幅な下落による反動

4. スワップ金利と下落幅の関係:
   - 現在、スワップ金利が通貨の下落幅を上回る可能性が出てきている
   - この状況により、中長期的なスワップ取引戦略が魅力的になっている

5. トルコ中央銀行の金利決定(2024年10月17日予定):
   - 市場予想は政策金利の据え置き
   - 9月のインフレ率が予想を上回ったため、利下げは12月か1月まで延期される可能性が高い
   - 年間インフレ率は49.9%に低下

6. 他の通貨ペアの状況と見通し:
   - ドル/トルコリラ:まだ上昇傾向にあり、様子見が推奨される
   - ユーロ/トルコリラ:
     - チャート形状がトルコリラ買いに有利な形になってきている
     - RSIが50ラインを割り込み、売り圧力が強まっている
     - ダブルボトムの形成後、重要なサポートレベルを下抜けている

7. 欧州中央銀行(ECB)の動向:
   - ECBも近日中に金融政策決定会合を予定
   - 市場は利下げを織り込み済み
   - 今後の利下げペースが注目点

8. トレード戦略の考察:
   - トルコリラ/円:中長期的なスワップ取り戦略が検討可能
   - ユーロ/トルコリラ:トルコリラ高・ユーロ安の展開が予想される場合、取引機会となる可能性

結論:
トルコリラは、過去数年と比較して下落幅が縮小し、スワップ金利が下落幅を上回る可能性が出てきています。これにより、中長期的な視点でスワップポイントの受取りを考慮したトレードがしやすい環境になってきています。ただし、トルコ中央銀行の金利決定やECBの政策など、今後の経済指標や政策決定を注視する必要があります。特にトルコリラ/円やユーロ/トルコリラのペアが現在注目されており、潜在的なトレード機会として考えられます。これらの要因を総合的に判断し、リスク管理を徹底しながら取引戦略を立てることが重要です。

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当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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