ドル円、137円が目先ターゲット！？ポンド円の下落余地もかなりありそう【ひろぴーの実践！ＦＸトレードストラテジー】

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FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時：2024年9月11日14時
執筆：CXRエンジニアリング株式会社代表取締役　ひろぴー

昨晩原油価格が急落し、一時62ドルを割り込んでいます。OPECプラスでは先日、減産合意延長をしたばかりのタイミングでの下落となりましたので産油国からしたらショックでしょう。
60ドルを割り込んでくると、損益分岐点を割り込む国も増えてきますので産油国の中でもひと騒動起こりそうです。

原油価格が急落？インフレ率低迷に拍車がかかるか！？

出所：TradingView

原油価格日足ですが、三角保合いをしっかりと下抜けてきました。
重要サポートラインは62ドル付近となります。ここを割り込みますと60ドル割れの大台が意識されることとなるでしょう。さらに割り込めば週足レベルではサポートラインがありません。
流石に43ドルのサポートまで下落するとは思いませんが、60ドル割れは十分考えられます。この値動きが起こることによって原油輸入国のインフレ率はさらに下げ幅を加速させることになるでしょう。つまり、欧米のインフレ経済が完全に終了というわけです。
政策金利を高く維持する必要もなくなってきますので、さらなる利下げが意識されることになるでしょう。
このシナリオならば、欧米の政策金利を1.5-3％程度にまで引き下げても十分問題がない水準になってきます。
ドル/円、クロス円の下げ幅の余地はさらにひろがったように思えます。

ドル/円、137円が目先ターゲットか？

出所：TradingView

ドル/円日足チャート分析です。
フィボナッチ・エクステンションでは161.8％延伸にて、137円台を指しております。
この水準は昨年の際立った安値も引けるレジサポラインです。
クラスターポイントですので下落した場合、サポートされる可能性が高いものの、個人的にはこの水準にまで近々下落していくと予想しています。
本日8月安値の水準にまで下落してきましたので、時間の問題ではないでしょうか。
今夜はCPIの発表ですが、市場予想を下回ればこの地合いですと140円方向に動き出すと考えます。
原油価格の大幅下落が思わぬ影響を及ぼしそうです。そうなるとまだ少し残っている円キャリートレードポジションの巻き戻しや外債ヘッジが再び活況になってくるなど、今まで動いていなかった長期の円買い需要が生まれてくるでしょう。
思わぬ方向まで円高相場がやってくると考えてドル/円のショートトレードを引き続き継続したいと思います。

ポンド/円の下落余地はかなりありそう？

出所：TradingView

続いてポンド/円日足チャート分析に移ります。
8月の安値から反発力が強かったため、まだ8月安値には距離があります。
しかしながら、ドル/円と同じパターンを予想し、下落の足を早めると考えます。
理由は同じく原油価格の下落です。北海ブレントも下落しているので、英国のインフレ経済も終焉に向かっていくでしょう。
欧州諸国と比べてまだ少し英国のインフレ率が高く推移しておりますが、欧州エリアのインフレ率が先行して低下傾向にあるので英国も数ヶ月遅れで追いかけてくると予想します。
よってポンド/円のショートトレードも今週から始めた次第です。
目先は176.50円付近のサポートラインをターゲットにしており、こちらはフィボナッチ・エクステンション127.2％延伸とサポートラインが引けるクラスターポイントになります。ドル/円同様にこの水準まで下げていくイメージを持ってトレードをしていきたいと思いますが、個人的にはかなり下げ幅に余地があるように感じております。

最後に、今週後半のマーケットの注目は原油価格となってくると予想します。中東リスクが高い状況下でこの原油価格の低迷となれば価格が上がる要素が全くありません。グローバルリセッションと共にさらにインフレ率の低下という式が成り立ち、これに気づいたトレーダーから参入が強まると予想します。ドル/円、クロス円の売りトレードを強めていくタイミングではないでしょうか

【ひろぴー氏出演動画】