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FX/為替「ドル/円、145円台の上値は重いが143円台の下値も堅い」 外為どっとコム トゥデイ 2024年8月30日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年8月30日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼29日(木)の為替相場
(1):ドイツ各州のCPIが軒並み悪化
(2):米GDP上方修正
(3):ドルに調整売り

▼29日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米経済指標へのドルの反応は長続きしない可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

29日(木)の為替相場

期間:29日(木)午前6時10分~30日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ドイツ各州のCPIが軒並み悪化

独8月消費者物価指数(CPI)に先立って発表されたノルトラインウエストファーレン州やバイエルン州など主要州の8月CPIが軒並み前月比マイナスとなったことでユーロが下落。欧州中銀(ECB)の9月利下げが改めて意識された。なお、その後に発表された独8月CPI(EU基準)は前月比-0.2%、前年比+2.0%と前月の+0.5%、+2.6%から急減速した。市場予想(±0.0%、+2.2%)も下回った。ただ、独連銀のナーゲル総裁はその後、「物価安定のタイムリーな回復をあたり前に実現できると考えるべきではない」「我々は慎重になる必要があり、政策金利は急激に引き下げるべきではない」と利下げを急がない姿勢を強調した。

(2):米GDP上方修正

米4-6月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比年率+3.0%に上方修正(速報値+2.8%)。GDPの約7割を占める個人消費は前期比年率+2.9%へ大幅に上方修正された(速報値+2.2%)。同時に発表された米新規失業保険申請件数は23.1万件とわずかに市場予想(23.2万件)を下回り、前週(23.3万件)から減少した。米景気の底堅さを示す経済指標を受けてドルが上昇。ドル/円の145円台回復につれてクロス円も上昇した。

(3):ドルに調整売り

ロンドンフィキシング(日本時間24時)通過後にドルが反落。クロス円もつれて失速した。GDPの上方修正や新規失業保険申請件数の減少でも米9月利下げを巡る市場の見方に目立った変化はなかったことから、ドルに調整売りが入った模様。なお、米金利先物は9月の利下げを100%織り込んでおり、利下げ幅が50bp(0.50%ポイント)に拡がる可能性も依然として30%超織り込まれている。

29日(木)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:米経済指標へのドルの反応は長続きしない可能性

昨日のドル円は終値ベースで約0.3%上昇。米4-6月期国内総生産(GDP)の上方修正と米新規失業保険申請件数の減少を受けて米国景気の底堅さが意識されると145.55円前後へと上昇した。もっとも、米国の9月利下げを巡る市場の観測に大きな変化はなく、買い一巡後はドルが失速。144.99円前後で取引を終えた。なお、米金利先物が織り込む9月の50bp(0.50%ポイント)の大幅利下げの確率は依然として30%台を維持している。本日は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目する米8月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表される。ただし、FRBは金融政策の重心を物価から雇用に移しており、市場の関心も本日のPCEデフレーターより、1週間後の8月雇用統計に向けられている。このため、ドルの反応は昨日と同様に長続きしない可能性があろう。本日は月末最終日の上に、米国の3連休を前にした金曜日となる。ドル/円は145円台では買いが続かない半面、143円台では売りが続かない相場展開が継続しそうだ。

注目の経済指標:米PCEデフレーター

注目のイベント:ECB専務理事発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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