ドル/円、一時155円台…不安定な値動きに注意が必要
欧米時間のドル/円予想レンジ：154.800-157.200円
東京市場のドル/円は、一時155円台へ下落する展開。序盤は前日から続くドル安・円高の流れが続き6月7日以来となる155.36円前後まで下値を切り下げました。一巡後は買い戻しが優勢となり156.50円台まで切り返す場面もありましたが、再び156円を割り込むなど上値の重い値動きとなっています。
足元のドル/円は、日銀の利上げ観測や日本政府・日銀による円買い介入への警戒感などから不安定な値動きが続いています。そのため今夜も円買い圧力が強まりやすいと考えられ引き続き156円台の上値が重い相場展開となりそうです。また、今夜は複数のFRB高官の発言が予定されています。米国の利下げ開始時期を巡り、発言内容に注目が集まります。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、155円台へ下落後は持ち直しの動きとなり下ヒゲ陽線を形成中です。このまま上値を切り上げて80日線を明確に突破すれば底打ち感が出てくる可能性があります。なお、再び155円台へ下落し陰線で終えた場合は引き続き上値の重い相場展開となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
7/18（木）
21:15☆ECB政策金利
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:45☆ラガルドECB総裁記者会見
23:00☆グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
26:45☆ローガン米ダラス連銀総裁講演
29:00 米6月景気先行指標総合指数
29:00 米5月証券投資
-----☆南ア中銀政策金利
----- ネットフリックス4-6月期決算
7/19（金）
07:05 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
08:30 日本6月消費者物価指数
08:45☆ボウマンFRB理事講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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