豪ドル/円今日の見通し「豪雇用統計が堅調ならRBAの利上げの可能性が高まる」2024/7/18

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は反発。トランプ元大統領がドル高をけん制する発言をしたほか、複数のFRB高官が利下げ時期が近付きつつあることに言及したことでドルが大幅下落。ドルで取引される原油に割安感が出た。終値は前営業日比+2.09ドルの1バレル=82.85ドル（7月17日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら＞

・7月3日に発表された豪5月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想（+0.3%）を上回った。この結果を受けてRBAが8月にも利上げをするとの期待が高まった。

・6月26日に発表された豪5月消費者物価指数（CPI）は前年比+4.0%となり、前月（+3.6%）から上昇した。4月24日に発表された豪1‐3月期CPIは前年比+3.6%となり、前四半期（+4.1%）から鈍化したが市場予想（+3.5%）を上回った。

・6月18日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなったが、ブロック総裁は「利上げの論拠も議論した」と述べた。

・6月13日発表の豪5月雇用統計は、雇用者数が3.97万人の増加と市場予想（3.00万人増）を上回った。また失業率は4.0％へ改善（前回：4.1%）、労働参加率は66.8%だった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

豪雇用統計が堅調ならRBAの利上げの可能性が高まる

豪州の労働市場は一時期と比べるとやや緩和されているが、依然としてひっ迫状態が続いている。労働市場のひっ迫が豪州のインフレが反発している一因と考えられており、RBAは6月の理事会で追加利上げの可能性を示唆している。本日発表の豪6月雇用統計では、雇用者数変化のほかにも正規雇用者数の増減や、失業率、平均労働時間などに注目したい。仮に好調な結果と市場が判断すれば、「8月にもRBAが追加利上げを実施する」との期待が高まり豪ドルは買いで反応することになりそうだ。また、昨日はトランプ元大統領や河野デジタル相のドル高・円安をけん制する発言などを受けて大幅な円高が進んだ。本日も米ドル/円の動きにつれる可能性があるため注視しておきたい。

想定される個別シナリオ

■豪6月雇用統計が堅調な結果と判断される
⇒RBAの追加利上げ期待が高まる
⇒豪ドルは買われる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日欧米株価動向
10:30 豪6月雇用統計

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽が覗く。7時に豪ドル/円のRSIでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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