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FX「リラ安定、今年前半は円より強い。10年ぶり年足陽転なるか」トルコリラ見通し

 

総括

FX「リラ安定、今年前半は円より強い。10年ぶり年足陽転なるか」トルコリラ見通し

(通貨11位、株価首位)
予想レンジ トルコリラ/円4.4-5.4

*6月は対円で僅かに0.41%上昇、年間では2.73%上昇
*6月消費者物価は低下か
*政策金利50%に据え置き
*トルコ、グレーリストから除外。資金流入に期待
*外貨準備に懸念なし=財務大臣
*EU加盟運動を継続=大統領
*フィッチは2024年のトルコの成長率を上方修正
*5月に月間予算黒字が過去最大に
*世銀はトルコのインフレ対策を評価
*貿易・経常赤字は続く
*トルコには為替レートの目標はなく、インフレ抑制が主要目標
*過去の急激なリラ安を是正するのではなく、現在の安定を望んでいる
*海外投資家は、最も速いペースでトルコ国債を購入
*S&P、フィッチは格上げ
*政府は2026年にインフレが一桁となると主張

(今年前半は円よりも強い。10年ぶりに年足陽線となるか)
 6月は対円で僅かに0.41%上昇、年間では12通貨中11位で対円では2.73%上昇している。9年連続対円で年足陰線を続けているが、今年は前半を終え円よりも強い。株価(イスタンブール100指数)は年初来38.46%高で世界のトップにいる。10年国債は28.22%で高止まりしている。

(6月消費者物価は低下なるか)
 明日、トルコの6月消費者物価が発表される。予想は前年比72.6%上昇で5月の75.45%から低下する。先週発表されたイスタンブールの消費者物価は5月に3.6%上昇した後、6月には3.42%上げ幅を縮小しているので全国の消費者物価低下も期待できる。
 トルコ中銀は今年後半にはディスインフレが確立されると主張している。

(政策金利50%に据え置き)
トルコ中銀は6月27日、予想通り政策金利を50%に据え置き、インフレリスクに注意を払うと再表明した。
中銀は、月間インフレ率の基調的なトレンドに大幅かつ持続的な鈍化が確認され、インフレ期待が見通しのレンジに収束されるまで、引き締めスタンスを維持すると述べた。

(トルコ、グレーリストから除外。資金流入に期待)
 マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金対策を監視する国際組織、金融活動作業部会(FATF)は6月28日、トルコを「グレーリスト(監視強化対象国・地域)」から除外した。
2021年にトルコを同リストに指定していた。FATFはトルコ当局との会合を通じ、懸念事項への対処状況を確認。「大幅な進展」があったとの認識を示した。
トルコ政府はこれによりトルコへの海外からの投資資金流入を期待している。

(外貨準備高はもはや懸念事項ではない)
 トルコには過去数カ月間に多額の資本流入があり、外貨準備高はもはや懸念事項ではないとシムシェク財務大臣は述べ、トルコが金融活動作業部会(FATF)の「グレーリスト」から除外されたことで資本流入がさらに加速する可能性があると付け加えた。
 資本流入により、中央銀行の準備金は3月末以来780億ドル増加した。「インフレを抑えることができれば、名目為替レートは安定するだろう」財務大臣は述べた

テクニカル分析(トルコリラ/円)

なべ底から抜け出せるか

 日足、ボリバン2σ上限越えへ、雲の上維持。6月28日-7月1日の上昇ラインがサポート。12月7日-7月1日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、2週連続陽線、今週もここまで陽線、6月17日週-24日週の上昇ラインがサポート。5週線、20週線上向き。
 月足、2σ下位で推移。4月-5月の上昇ラインがサポート。12月-5月の下降ラインが上値抵抗。
年足、9年連続陰線。その間52円から4円台へ沈む。円との熾烈な最下位争いから抜け出し、リラは12通貨中11位へ。

メルハバ

EU加盟運動を継続

 エルドアン大統領は「欧州連合(EU)への完全な加盟は我々の戦略目標だ。EUが同様の視点でトルコにアプローチすることが我々の相互利益となることは明らかだ」と述べ、EUに対する前向きな姿勢を改めて表明した。

 キプロス島をめぐる意見の相違や対テロ戦争への異なるアプローチといった問題にもかかわらず、エルドアン大統領の最近の発言は、トルコ政府が西側諸国との友好関係を強化しようとしていることを確認し、外交政策の転換を示唆する批判を退けた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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