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ドル円6月の相場見通し、日銀サプライズありうる?|月末リバランスはドル売りを予想 2024/5/31(金)志摩力男

配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

動画配信期間:2024/5/31~2024/6/14

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

動画の要約・まとめ

■ドル/円相場の見通し
ドル/円は157.70円付近まで上昇したものの、月末リバランスや日本の長期金利上昇を受けて反落してきた状況にあります。月末のリバランスによるドル売りの動きや、米PCEコアデフレーター指数の発表を経て、当面ドル円は伸び悩む可能性があると考えられています。しかしながら、長期的な視点からは、ドル高・円安のトレンドが続くものと見られています。
■月末リバランスの影響
月末のリバランス時には、ドル売りの動きが出る可能性があると指摘されています。特に、ドル/スイスの売りが強まることが予想されており、ユーロ/ドルやドル/スイスの動きが注目されることになるでしょう。
■日本の長期金利上昇
日本の10年国債利回りが1.1%近くまで上昇してきています。これにより、日本株が下落し、円高圧力が高まってきている状況にあります。
■今後の注目点
今後の注目点としては、6月第1週に発表される米ISM景気指数や米雇用統計などの重要経済指標が挙げられます。さらに、6月14日の米CPI発表とFOMC会合の内容も焦点となりそうです。加えて、日銀の金融政策変更の可能性にも留意が必要とされています。

■日銀の金融政策変更の可能性
市場関係者の間では、日銀が6月の金融政策決定会合でサプライズの政策変更を行う可能性があるとの見方が出てきています。
具体的には、長年にわたり「リフレ派」と目されてきた有力な経済学者らが、徐々に利上げ方向に意見をシフトさせてきていることが注目されています。
例えば、先日の講演で元日銀審議委員の政井貴子氏が「年末までに2回の利上げも考えられる」と発言したり、かつての「リフレ派」とされていた人物たちの発言が変化してきているのが特徴的です。
また、日銀の内田副総裁も最近の講演で「今回こそは違う」と強調するなど、金融政策の変更に向けた機運が高まりつつあるようです。
特に、7月の東京都知事選挙を控えて、政権の円安重視の姿勢が表れる可能性があります。そのため、6月の日銀政策決定会合で、利上げなどのサプライズ措置が取られる可能性も否定できません。
このような状況を踏まえると、6月の日銀決定会合の行方には十分注意を払う必要があると考えられます。従来の緩和路線から変更に向かう可能性も排除できず、市場への影響も大きくなる公算が大きいと言えるでしょう。
■トレード戦略
ドル/円は長期的にはドル高・円安のトレンドが継続すると見られていますが、短期的には月末リバランスの影響を受けて伸び悩む可能性があります。このため、157円台付近での売り、156円台での買いが有効な戦略と考えられています。

 
志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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