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ドル円158円到達後は真空地帯160円に向けて急騰?|FX初心者向け なぜ円安?の理由を解説(今日から来週のFX予想)2024/5/24

 

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

今日のドル円  テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)

■ドル円の現状分析
ドル円は上昇基調が続いているものの、勢いは幾分衰えている印象だ。20日移動平均線がやや下向きになっていることからも、上昇の勢いが鈍化していることが窺える。ただRSIを見ると、50ラインより上に位置し緩やかな上昇トレンドを示唆している。
為替介入への警戒感から上値は抑えられている面もあるが、158円を超えてくると真空地帯の160円も視野に入ってくる可能性がある。ゴールデンウィーク中に158円台に入った際は、そこから160円に向けて一気に上昇していった経緯がある。

■本日の注目ポイント
昨日は米国のPMIが市場予想を上回る結果となり、FRBの利下げ観測が後ずれした。年内1回の利下げ観測が優勢になりつつある。これを受けて長期金利が上昇し、ドル買いに繋がった。
本日は21時半に米国の4月耐久財受注の発表を控えている。市場予想との乖離次第でドル買いかドル売りか反応が分かれそうだ。月曜日は米国と英国が休場のため
、ポジション調整の動きにも注意が必要。

■来週の最重要イベント
来週は5月31日の米国PCEデフレーターの発表が最重要イベントとなる。FRBが重視するインフレ指標であり、結果次第では大きな相場変動に繋がる可能性がある。その他、日銀総裁講演や国債買入オペの動向にも注目したい。

■円安の背景と主要テーマ
日米の金利差拡大が円安の主因となっている。日本の金利がほぼゼロに対し、米国は5%以上と大きな開きがある。高金利通貨であるドルを買う動きが優勢だ。
市場の主要テーマは、FRBの利下げ開始時期だ。当初は5-6月と早期の利下げ開始を見込む向きもあったが、米国経済の堅調さなどを背景に、利下げ観測は後ずれしている。今後も米国の経済指標とFRBメンバーの発言を注視する必要がある。

■トレードの考え方
基本的にドル円の上昇トレンドは変わっていないため、買い目線で押し目を狙うのが良さそうだ。仮に反落した場合、フィボナッチリトレースメントの50%の156円、38.2%の155円が下値めどとして意識されるだろう。

今後の相場動向については、お昼と夜のライブ配信で解説があるそうなので、是非参考にしてみてはいかがだろうか。

『最新のドル/円相場を解説』

『質問に答えて学びを深める。効率的にFXを学ぶ FXが分かるLIVE分析(19:30~)』

経済指標・イベントの結果について

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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