金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。
金(ゴールド)市場の値動きまとめ
5月23日のニューヨーク金先物市場で金6月限は3日続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限の終値は前営業日比55.70ドル安の1オンス=2337.20ドルとなった。
金相場の下落は、この日発表された米経済指標が堅調な内容となり、ドルがユーロに対して上昇したことが主因。米S&Pグローバルの購買担当者景気指数(PMI)統計では、企業活動の拡大とインフレ再加速の兆候が示された。これを受けて、米国債利回りが上昇し、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが先送りされる可能性が意識された。
また、米新規失業保険申請件数でも労働市場の堅調さが確認された。高金利は、利息を生まない金投資の魅力を低下させる。市場関係者からは、利回り上昇によって金のロングポジション維持コストが高まっているとの指摘があった。
加えて、週明けに史上最高値を更新した後の利益確定売りも、金の下落に拍車をかけた。金価格は年初から約14%上昇しており、中央銀行の買いやアジアの旺盛な需要、ウクライナや中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感などに支えられてきた。
ただ、足元では利下げ期待後退を受けて上値が抑えられる格好となっている。取引時間中は、アジア時間に2385.70ドルまで上昇したものの、米国市場の後場にかけては2332.40ドルまで下落。時間外取引でも、2335ドル近辺のもみ合いとなった。
目先の金相場は、米経済指標の発表状況を睨みながら、神経質な値動きが続きそうだ。FRBの利下げ観測が後退するようであれば、上値は重くなりやすい。ただ、中長期的には金を取り巻く環境は引き続き良好との見方が多く、下値余地は限定的とみられている。
最新の金(ゴールド)CFD 日足チャート
30分足チャート
日足チャート
金(ゴールド)CFDについて、テクニカル分析では、単純移動平均線(10日)が右肩下がりになり、価格は移動平均線の下に位置している。また、相場の過熱感をはかるRSIは、基準の50近辺で推移している。
※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。
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金(ゴールド)の上昇・下落要因
上昇要因
インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。
下落要因
インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。
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