ドル/円、早い戻りで155円目前…円買い介入警戒が後退か
東京市場のドル/円は、154円台への戻りを試す展開。日本株高を受けて円売りが優勢となり早々に154円台を回復すると、豪中銀(RBA)理事会の結果を受けた豪ドル安・ドル高の影響もあって午後には154.65円前後まで上昇しました。
欧州市場に入ると、米長期金利が低下したことに加えて植田日銀総裁が官邸に入り、岸田首相と意見交換との報道を受けてドル/円は一時154円を割り込みました。ただ、その後は154円台半ばへ切り返しています。
足元のドル/円は、過去2年にわたり上値抵抗と目された152.00円付近が下値支持に変わって切り返す展開となっています。先週末にイエレン米財務長官が為替介入にやや否定的な見解を示したことで、市場では政府・日銀が円買い介入を発動しづらくなったとの見方も出ています。そうしたことから、本日は海外市場でも円売り優勢の展開が続きやすいでしょう。まずは155円台へ上昇できるかに注目が集まります。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線がやや下向きですが20日・80日線が上向きを維持しています。また、RSIが50ラインを上抜けていることから反発基調が強まっていると見れます。目先は38.2%戻し155.00円、半値戻し156.00円、61.8%戻し157.00円付近と節目が意識されそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
5/7(火)
23:00 ナーゲル独連銀総裁講演
24:30 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
24:30 ナーゲル独連銀総裁講演
26:00 米3年債入札(580億ドル)
26:20 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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