今週のNY市場は小売指標と決算発表に注目。先週はダウ平均が0.34%高、S&P500が1.84%高、ナスダック総合が3.09%高となり、主要3指数がそろって反発した。注目された米12月消費者物価指数(CPI)がやや強い結果となり、早期利下げ期待がやや後退したものの、ハイテク株が上昇し相場をけん引した。ダウ平均は11、12日に取引時間中の史上最高値を更新し、S&P500も2022年1月に付けた史上最高値に肉薄した。大手金融機関を皮切りに発表がスタートした第4四半期決算は 予想を上回る決算を発表したバンク・オブ・ニューヨーク・メロンが12日の取引で4%超上昇したものの、純金利収入の減少見通しが嫌気されたウェルズ・ファーゴが3%超下落し、減益決算が嫌気されたバンク・オブ・アメリカとJPモルガン・チェースも1%前後の下落となった。このほか、ユナイテッドヘルスは医療費の支払いが予想以上に増加したことが嫌気され3%超下落し、通期見通しを下方修正したデルタ航空は約9%下落した。
今週はゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどの大手金融機関の決算が引き続き注目されるほか、足もとの消費動向を巡り水曜日に発表される12月小売売上高が焦点となりそうだ。12月小売売上高は前月比+0.4%と11月の同+0.3%から上昇が見込まれており、予想通りの結果となれば米国経済のソフトランディング期待を高めることになりそうだ。このほかの経済指標は1月NY連銀製造業業況指数(火曜日)、12月鉱工業生産(水曜日)、12月住宅着工件数、新規失業保険申請件数(以上木曜日)、12月中古住宅販売件数、1月ミシガン大消費者信頼感指数 速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値(以上金曜日)など。企業決算はゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、プロロジス、チャールズ・シュワブ、SLB、ステート・ストリート、トラベラーズなどが発表予定。
今晩の米経済指標は1月NY連銀製造業業況指数など。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の講演も予定されている。企業決算は寄り前にゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどが発表予定。(執筆:1月16日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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