本日のNY為替市場のドル円は、明日発表される米10月雇用統計を控えて、前週分の米新規失業保険申請件数や失業保険継続受給者数などで労働市場の趨勢を見極めることになる。
また、引き続き中東情勢の動向や本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入に可能性には警戒しておきたい。
前週分の米新規失業保険申請件数の予想は21.0万件、失業保険継続受給者数の予想は180.0万人と見込まれている。
米10月雇用統計の調査対象週である10月12日週の新規失業保険申請件数は20万件で9月分よりは減少、失業保険継続受給者数は179万人で9月分からは増加しており、まちまちの雇用情勢となっていた。
明日の米10月雇用統計が労働市場の悪化を示す内容だった場合は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げサイクル終了観測が高まり、改善を示す内容だった場合は、12月のFOMCでの利上げの可能性を高めることになる。
中東情勢に関しては、戦禍が拡大してイランの参戦の可能性が高まった場合は、第5次中東戦争や石油ショックによる原油価格の高騰、すなわち、欧米の中央銀行による利上げ開始の可能性が高まることになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、10月31日の高値の151.72円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、日足一目均衡表・基準線の149.58円。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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