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ドル/円、148円を窺う展開となるか…市場は明日のFOMCに注目(NY市場の見通し)

ドル/円、148円を窺う展開となるか…市場は明日のFOMCに注目

東京市場のドル/円は小幅高の展開。米長期金利の持ち直しを受けてドル買いが先行すると午後には147.80円台まで強含みました。ただ、その後は年初来高値(147.95円前後)を前にやや伸び悩んでいます。欧州市場に入ると、一時147.62円前後まで押し戻されました。

足元のドル/円は、148.00円付近が上値抵抗と意識されて伸び悩む展開となっていますが、市場では明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に関心が集中していることから、仮に上抜けても大幅な上伸は期待しにくいでしょう。一方で、下値は10日移動平均線(執筆時147.44円前後)を支持に底堅い推移が続く見通しです。なお、本日のNY市場では米8月住宅着工件数が発表されます。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、20・80日移動平均線が上向きとなる中、10日線が横ばいで下値支持として意識されています。RSIは50ライン上でやや上向きであることから上昇基調継続と見れます。しかし、148.00円付近の上値が重く伸び悩んでいるため、方向感のない値動きとなる可能性があります。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

9/19(火)
21:30☆カナダ8月消費者物価指数
21:30☆米8月住宅着工件数
21:30 米8月建設許可件数
21:30 エルダーソンECB専務理事講演
26:00 米20年債入札(130億ドル)

9/20(水)
07:45 NZ4-6月期経常収支
08:50 日本8月貿易統計
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

今日の注目トピック

<RBA議事録>
・9月会合で0.25%の利上げと金利据え置きを検討
・据え置きの根拠はより強い、最近のデータは経済見通しを大きく変えず
・生産性の伸びが予想通り回復しないことを懸念、サービス部門のインフレはなお続く
・労働市場はなお逼迫しているが、転換点にある可能性も

足元の豪ドル/円は、反発基調を強めており3本の移動平均線が上向きとなる中でRSIが70ラインに向けて上昇していることから上昇バイアスが強まっています。95円台に定着すると更なる上値を試しに行く可能性がありますので注目です。

豪ドル円 日足チャート

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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