来週のドル円関連重要イベント
6月26日(月)からの一週間、ドル円関連の重要イベントは次のものが予定されています。
6/27(火):
【アメリカ】5月耐久財受注
【アメリカ】4月ケース・シラー米住宅価格指数
【アメリカ】5月新築住宅販売件数
【アメリカ】6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
【アメリカ】6月リッチモンド連銀製造業指数
6/29(木):
【アメリカ】前週分新規失業保険申請件数、継続受給者数
【アメリカ】1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
【アメリカ】1-3月期四半期GDP個人消費・確定値
【アメリカ】1-3月期四半期コアPCE・確定値
【アメリカ】5月住宅販売保留指数
6/30(金):
【日本】5月失業率
【日本】5月有効求人倍率
【日本】6月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)
【日本】5月鉱工業生産・速報値
【アメリカ】5月個人所得
【アメリカ】5月個人消費支出(PCE)
【アメリカ】6月シカゴ購買部協会景気指数
【アメリカ】6月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
特に注目度が高いのは27日(火)の米5月新築住宅販売件数、29日(木)の米1-3月期四半期GDP、30日(金)の米5月個人消費支出(PCE)です。
27日(火)に発表される米5月新築住宅販売件数は、全米の新築住宅の販売件数や販売価格などを調査して集計したものです。新築住宅の販売は家具や家電など他の消費につながる効果が大きいことから、アメリカの景気の先行指標として注目されます。
29日(木)には米1-3月期四半期GDP(確定値)が発表されます。アメリカのGDPは速報値、改定値、確定値と3回発表されます。最も注目されるのは速報値であり、29日に発表されるのは確定値ですが、確定値も事前予想と大きく異なれば相場変動につながることがあります。
30日(金)に発表される米5月個人消費支出(PCE)は、アメリカの個人による消費支出の金額を集計した指標です。アメリカではGDPの大部分を個人消費支出が占めるため米経済の動向を見極める上で重視され、特に価格変動の大きい食品とエネルギーを除いたPCEコア・デフレーターは重要なインフレ指標として注目されます。
先週、パウエルFRB議長は議会証言で「今年あと2回の利上げが適切となるだろう」と発言し、あらためてインフレ抑制のために利上げを続ける考えを示しました。また、イギリスやスイスなど各国の中銀も利上げを決定し、大規模な金融緩和策を継続する日本との金融政策の違いが意識されて円売り圧力が強まっています。
FRBは今後の金融政策についてデータに基づいて会合ごとに判断していくとの姿勢を維持しており、今週の米指標を受けて利上げをめぐる見通しがどのように変化するかが注目されることとなりそうです。
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