東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に136円台で推移か、日米金利差縮小の思惑後退でドルは底堅い動きを維持する可能性」
4月28日のドル・円は、東京市場では133円38銭まで下落した後、135円86銭まで反発。欧米市場では135円52銭まで下げた後、136円56銭まで一段高となり、136円28銭で取引終了。本日5月1日のドル・円は主に136円台で推移か。日米金利差縮小の思惑は大きく後退し、ドルは底堅い動きを維持する可能性がある。
日本銀行の植田総裁は、4月28日に行われた会見で2%の物価安定目標を実現する可能性が出てきたとの見方を伝えたが、「賃上げの動きが継続し、経済の好循環につながるのか、慎重に見極めるためもう少し辛抱して粘り強く金融緩和を続けたい」と述べた。日銀は1990年代後半以降続けてきた金融緩和策について、1年から1年半程度をかけて多角的にレビューを実施することを決定したが、市場参加者の間では「レビュー期間は数か月間程度でも十分可能であり、日銀の説明は金融緩和策を長期間維持するための言い訳に過ぎない」との声が聞かれている。一部の市場参加者は「レビュー期間中に欧米中銀の金融政策は緩和策に転換している可能性が高いため、レビュー終了後に日銀が金融緩和策を修正・縮小することはかなり難しくなる」と指摘している。
《午前8時現在》 ドル・円: 135.50円-137.00円 135円台半ば近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 149.30円-151.00円 149円台前半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 89.30円-90.80円 89円台前半で豪ドル買い興味
通貨別分析
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