ドル円レンジ内での推移続く
27日のドル円は日本の物価指数が予想上振れとなったことで一時129円台半ばまで下落し、日銀の資金供給オペレーションの実施通告を受けて上昇する場面がありつつも、米指標を受けて再び129円台半ばまで下落するなど、神経質な動きとなりました。
27日朝に発表された1月東京都区部消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことで同日午前は円を買ってドルを売る動きが強まり、ドル円は午前10時前に一時129円台半ばまで下落しました。
その後、日銀が長期金利の低下を促すため31日に資金供給オペレーションを実施することを通告し、日銀の金利を抑え込む姿勢があらためて意識されて円売りが強まり、ドル円は130円台前半まで上昇しました。
しかし22時半頃に米12月個人消費支出(PCE)が発表されると、伸び率が前回から鈍化したことで米国の景気後退が意識されてドル円は再び129円台半ばまで下落し、一日を通して神経質な動きとなりました。
ドル円重要イベント多数控え様子見続くか
27日のドル円は日米の指標や日銀の動きを受けて乱高下し、大きな方向感が出ることなく129円台後半から130円台前半のレンジで推移しました。
週明けの本日30日は朝から米長期金利の上昇などを背景に一時ドル買いが強まりましたが、今週は後半に米FOMCなど重要イベントが多数控えていることから、当面様子見ムードが続きそうです。
市場の関心は明日31日から開かれる米FOMCに集まっており、今回の会合では利上げ幅が0.25%に縮小されるとの見方が優勢となっています。
今週は米国雇用統計も発表されるほか、イギリス中央銀行(BOE)や欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表も予定されています。重要イベントの結果を見極めたいとの思惑からドル円相場は大きな方向感が出づらい展開が予想されますが、各発表直後の突発的な動きには警戒が必要となりそうです。
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