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FX/為替見通し「米ドル/円の129.85円、2022年下期の重要レベルか。米イールドカーブの形状がドライバー」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年8月6日

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年8月5日 16時00分

米ドル/円の129.85円、2022年下期の重要レベルか。米イールドカーブの形状がドライバー

8月1日週の米ドル/円、強弱材料が交錯して大きな振幅に

夏季休暇前のポジション調整、ペロシ米下院議長の台湾訪問、複数米金融当局者のタカ派発言、底堅い米経済指標、台湾海峡での中国軍による大規模演習と日替わりで提供された話題に、米ドル/円は主体性なく上下に大きく振幅しました。米ドル/円は前半に130.382円まで下げ幅を広げたあと、134.547円まで切り返すも、そこから132円半ばへ振り落とされました。

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

インフレ指標が混乱の火種となる危険も

足もとのさえない米経済指標を受けても、米金融当局のタカ派姿勢や米経済への評価は変わっていないとの認識が明らかになりました。10日の米消費者物価指数が予想外にインフレ加速を示せば、9月FOMCでの1%利上げ期待が再浮上してくるかもしれません。この場合、米ドル/円は大きく歪んだ米2-10年債の逆イールド解消に向けた動きも後押しとなり、137円回復に向け下値を大きく切り上げても不思議はありません。もっとも、金利引き上げが米成長ペース鈍化につながるとの見方は強いため、米ドル/円の上昇は限定的と考えます。反対に、グローバルな景気の減速懸念から、米国の逆イールド化がさらに進むようなら、米ドル/円は130.000円割れを目指す展開もあり得るでしょう。インフレ指標の結果や東欧・東アジアの地政学リスクを受けた、米イールドカーブの動向が米ドル/円のドライバーになりそうです。

ドル/円、一目・雲下抜け完了するか注視

米ドル/円は、日足一目均衡表の遅行スパンと、基準線・転換線が逆転状態で、あとは終値ベースでローソク足が雲を割り込めば、強い売り示唆となる三役逆転が完成します。この状況になれば、節目の130.000円割れを目指すスピードが加速し、114.410円(2月24日安値)-139.393円(7月14日高値)の上昇幅の38.2%押しとなる129.85円付近を目指すかもしれません。万一、このラインを割ってくるようだと、今年前半の上昇トレンドが一巡して弱気相場入りすると見られ、さらに下げ幅を広げる危険があります。また、上方向は136.000円前後を推移する21日移動平均線がレジスタンスになると考えています。

【米ドル/円チャート 日足】

USD/JPYチャート日足
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:130.000-136.000

8/8 週のイベント:

8/08(月) 08:50 日本 6月国際収支・経常収支
8/08(月) 08:50 日本 6月国際収支・貿易収支
8/09(火) 21:30 米国 4-6月期四半期非農業部門労働生産性・速報値
8/09(火) 21:30 米国 4-6月期四半期単位労働コスト・速報値
8/10(水) 08:50 日本 7月国内企業物価指数
8/10(水) 21:30 米国 7月消費者物価指数(CPI)
8/10(水) 26:00 米国 10年債入札
8/11(木) 21:30 米国 7月卸売物価指数(PPI)
8/11(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
8/11(木) 26:00 米国 30年債入札
8/12(金) 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
8/12(金) 21:30 米国 7月輸入物価指数
8/12(金) 23:00 米国 8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

一言コメント

外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が平日毎日21時よりライブ配信しています。番組では、注目材料の紹介、テクニカル分析でエントリーポイントや利食い・損切りポイントを解説し、実際にリアルトレードも行っています。ご興味のある方は、一度、こちらにアクセスしてみてください。

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