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FX「はじめて経験した金融危機!それがFXとの出会い」石川久美子氏 FX特別インタビュー(前編)

石川久美子氏

以下の取材記事は個人の経験や考えに基づくものです。その内容について当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。

今回は、ソニーフィナンシャルグループ 金融市場調査部 シニアアナリストの石川 久美子氏にインタビューいたしました。 前編では金融業界に飛び込んだきっかけや、アナリストとして仕事への向き合い方などのお話を伺いました。

▼目次

1.金融知識は、ほぼゼロで金融業界に飛び込んだ
2.外為どっとコム総研の立ち上げメンバーとして活躍
3.アナリストとして相場への向き合い方

1.金融知識は、ほぼゼロで金融業界に飛び込んだ

編集部
編集部:
では、本日はよろしくお願いします。石川さんは、以前に外為どっとコム総合研究所(以下、「外為どっとコム総研」)で調査部としてお仕事をされていたこともあり、馴染み深い関係ですが、今日は改めて色々伺いたいと思います。
よろしくお願いします。
石川氏
石川:
よろしくお願いします。
編集部
編集部:
ご存知のない方もいらっしゃるかと思いますが、実は石川さんは、外為どっとコム総研の立ち上げメンバーなんです。
石川氏
石川:
はい、神田さん(外為どっとコム総研調査部長)にも大変お世話になりました。
編集部
編集部:
そもそも、金融業界に飛び込んだきっかけって何だったのでしょう?
石川氏
石川:
そうですね。2007年に金やプラチナといったコモディティの記者を始めたことが、本当のスタートラインですね。何も解らないゼロからのスタートでした。
編集部
編集部:
未知の世界であれば随分苦労されたでしょうね。途中で投げ出したくなりませんでしたか?
石川氏
石川:
全然!当時はちょうど、円キャリートレード時代の終わり頃で、サブプライムローンショックやリーマンショックが立て続けに起こるなど、マーケットが大混乱でした。相場は複雑だけど、それを目のあたりにして楽しんでいる自分がいました。
編集部
編集部:
歴史に残る世界金融危機ですよね。しかし荒れたマーケットを見て楽しむなんて・・・
記者魂がここで更に加速したのかもしれませんね。
石川氏
石川:
(笑)コモディティ市場と為替市場は密接な関係がありますので、それから外国為替についても勉強するようになり、外国為替の世界も面白いなと!
編集部
編集部:
それで、為替業界の扉をノックしたんですね。
石川氏
石川:
まぁ、そんなところです。

2.外為どっとコム総研の立ち上げメンバーとして活躍

編集部
編集部:
外為どっとコム総研へ研究員として入社されていますが、入社までのエピソードを聞いてビックリしました。
石川氏
石川:
働き口としては、研究員ではなく、当初はトレーダーを希望していたんですよね・・・
編集部
編集部:
どうしてまた?
石川氏
石川:
文章を書く事、分析をする事が好きだったこともあり、将来的にアナリストを目指していました。
編集部
編集部:
それなら、最初からアナリストとしての働き口を探しそうですが?
石川氏
石川:
それはそうなんですが、取材先でアナリストの方からお話を伺う機会が多く、元トレーダーの方が多かったんです。だったら私もトレーダーを経験すべきかなぁと思ったんです。
ただ、面接の際に「外国為替情報の調査・研究を行う、総合研究所を設立予定だが、そちらにどう?」と声掛けをしていただいて、それならば、研究員でお願いしますってなりました。
編集部
編集部:
結果オーライですね。
石川氏
石川:
はい。いきなり研究員になれるなんて本当にラッキーでした。

3.アナリストとして相場への向き合い方

編集部
編集部:
さすがもってますね~
外為どっとコム総研での経験も踏まえて、現在は、ソニーファイナンシャルグループでアナリストとして各メディアでも人気の石川さん。きっと充実した毎日をお過ごしなのでしょうね。
石川氏
石川:
朝は5時から6時の間には起床して、まずは前日のマーケットをチェックすることから一日がスタートします。
編集部
編集部:
朝が早いのはアナリストの宿命なのかもしれませんね。
石川氏
石川:
そうですね。日中はレポートの執筆に取りかかったり、テレビやラジオといった各メディアの出演やマスコミからのインタビュー取材のほか、動画撮影を行ったりといった感じです。
あとは、ミーティングも多いです。すき間時間で次回レポートの調べものなどをしています。
編集部
編集部:
スケジュールがびっしりじゃないですか。
石川氏
石川:
その日により仕事のボリュームは変わってきますが、やはり分析の精度をあげるためには、調べても調べても十分ということはない仕事だと思っています。
編集部
編集部:
なるほど。アナリストのお仕事内容については、ある程度のイメージは持っていましたが、想像よりハードそうです。マーケットが動いている時は更に忙しくなりますか?
石川氏
石川:
実はそうとも限らないです。取材は増えますが、必ずしもマーケットの忙しさと、アナリストの忙しさは、イコールではないのかなと思っています。
編集部
編集部:
と言いますと?
石川氏
石川:
例えば、FOMCの直後はよく相場が動きますが、直後は思惑が交錯してドルが乱高下し、市場の受け止め方が一定しないことも頻繁にあります。そういう際には発表内容を分析しつつも少し様子を見て、市場の動きが定まってきたのを確認してから再評価するという流れになります。
編集部
編集部:
たしかに、それならば、マーケットが大きく動いている時よりも、方向性が定まって来てからの分析などで忙しくなりそうです。
相場の見方や捉え方などは、外為どっとコム総研で働いていた時とは変わりましたか?
石川氏
石川:
変化はありました。
私の所属するソニーフィナンシャルグループでは、傘下のソニー生命が外貨建て保険を取り扱っています。そうなると、相場についても何十年先の超長期スパンで捉える必要があり、中長期のマクロ経済見通しをベースに見通しを考えなければなりません。同じ部のエコノミストチームと議論しながら、以前よりも経済データをより精密に見ながら分析をするようになりました。

(中編に続く)

PickUp編集部より

前編では、外国為替の世界に足を踏み入れるきっかけを始め、立ち上げから参画した外為どっとコム総研に入社したいきさつ、現在の業務内容や仕事への取り組み方などについてお話いただきました。中編ではマーケット分析手法や相場への取り組み方について伺います。皆様のトレードスタイルの確立にお役に立てれば幸いです。

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media.gaitame.com

ishikawa.jpgソニーフィナンシャルグループ 金融市場調査部 シニアアナリスト
石川久美子(いしかわ・くみこ) 氏
商品先物専門紙での貴金属および外国為替担当の編集記者を経て、2009年4月に外為どっとコムに入社し、外為どっとコム総合研究所の立ち上げに参画。同年6月から研究員として、外国為替相場について調査・分析、レポートや書籍、ブログ、Twitterなどの執筆、セミナー講師、テレビやラジオなどのコメンテーターとして活動。2016年11月より現職。外国為替市場の調査・分析業務を担当。

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