ドル/円、150円台で伸び悩む…米12月利下げを巡りFRB高官の発言に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ:149.200-150.700円
東京市場のドル/円は、150円台へ持ち直す展開。序盤に149.40円台で下げ渋ると日本株の大幅高を背景に円売りへ傾き午後には150.23円前後まで切り返しました。ただ、その後は伸び悩んでおり欧州市場では149.76円前後まで押し戻される場面もありました。
前日に米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が「12月会合での追加利下げ支持に傾いている」と述べたことを背景に、米金利先物市場における25bp(0.25%ポイント)利下げの織り込みが75%程度まで進みました。本日も複数のFRB高官による講演が予定されています。12月会合での利下げを巡り発言内容に注目です。また、金融政策を決めるうえでFRBが労働市場の動向を重要視していることから米10月JOLTS求人件数の結果にも注目が集まります。ドル/円はこれらの結果を受けた米長期金利の動きを睨んだ相場展開となりそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、二日連続で150円を割り込んで引けていることから上値の重さが窺えます。前日安値(149.082円前後)を割り込んだ場合は80日線に向けて下落の勢いが強まる可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/3(火)
21:00 メキシコ10月失業率
24:00☆米10月JOLTS求人件数
24:30 パネッタ伊中銀総裁講演
26:15☆デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
26:35☆クーグラーFRB理事講演
27:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
12/4(水)
09:30☆豪7-9月期GDP
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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