【ユーロ円週間予想】短期トレンドが“強気”に変化。上値余地を探る動きが継続。158円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯。
直近の日足は前日足から上寄りした位置に実体の確りとした陽線で終えています。また前日の陽線が7/11に付けた175.42を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、短期トレンドが変化して一段の上昇に繋がっています。これで8/5に付けた154.43と9/16に付けた155.15で二番底を確認した可能性が高くなっており、今週も上値余地を探る動きが継続すると見られます。一方で、中期トレンドがまだ弱く、上下動を繰り返す可能性も高いと見ていますが、短期トレンドが変化して間もないので、下値余地が限られ易く、暫くは押し目買い戦略が有効と見ています。但し、日足が159円台を割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して、下値余地が若干拡がり易くなります。158円を割り込んで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。日足の上値抵抗は161.30-40，161.70-80，162.50-60，163.10-20，163.70-80に、下値抵抗は、159.90-00，159.20-30，158.60-70，158.00-10にあります。21日移動平均線は159.24にあり、短期トレンドをサポート中ですが、120日、200日線は166.17と164.01に位置しており、中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は、値幅が6円余りある大陽線の出現となり、この足が7月に付けた175.42を基点として上値を切り下げて来た流れから、頭一つ上抜けた位置で終えており、短期トレンドに変化を生じさせています。また、2022年3月に付けた124.40を基点とするサポートラインを上抜けた位置まで戻しており、8月の154.43と今週付けた155.15で二番底を確認した可能性が点灯中です。中期トレンドがまだ弱いため、“ダマシ”となる可能性があり、8手前の大陰線（寄り付き167.30）の実体を上抜けて越週するまでは下値リスクにも注意が必要ですが、調整的な反発の動きであった場合でも3週間程度は継続する傾向にあることから、先週の立ち上げを起点とすれば、今、来週いっぱいは下値余地が限られ易く、上値トライの流れが継続すると見られます。但し、158円を割り込んで越週した場合は、短期トレンド変化の可能性を打ち消して下値リスクが点灯します。さらに、可能性が低いと見ていますが、155円を割り込んで越週した場合は、立上げの可能性も打ち消して150円方向への新たな下落リスクに注意が必要となります。先週の急騰の後で今週は一呼吸置く可能性がありますが、トレンドがしっかりしており、下値余地もまだ限られる展開が予想されます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は161.80-90，162.70-80，163.80-90，164.20-30に、下値抵抗は158.80-90，158.00-10，156.50-60，155.00-10にあります。31週、62週移動平均線は165.35と162.02に位置しており、上値を抑え込んだ状態です。
今週の戦略は、ユーロ買いは159.60-70の押し目待ちとします。損切りは158.80で一旦撤退です。ユーロ売りは今週いっぱい様子見とします。
上値は、160.90-00，161.30-40，161.70-80，162.10-20，162.50-60，163.10-20，163.70-80に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きへ。続伸した場合でも164.80超えから厚くなる上値抵抗にも注意が必要です。下値は、160.10-20に軽い抵抗が、159.90-00，159.60-70，158.80-90に強い抵抗があり、これら全てを下抜け切れない可能性が高いと見ていますが、159円を割り込んで終えた場合は、日足の形状が悪化して下値余地がもう一段拡がり易くなります。さらに158円も割り込んで終えた場合は、短期トレンドが変化し始めます。可能性が低いものの、155円も割り込んで終えるか、154.40-50の抵抗を下抜けた場合は、“ユーロ弱気”の流れに戻して150円方向への一段の下落リスクが生じます。
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