豪ドル/円今日の見通し「日米中銀総裁発言に注目集まる豪ドル/円は直近レンジから抜け出せれるか？」2024/8/23

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は反発。7カ月ぶりの水準まで低下していたことで値ごろ感から買いが入った。終値は前営業日比+1.08ドルの1バレル=73.01ドル（8月22日）。

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・8月15日発表の豪7月雇用統計は、雇用者数が5.82万人の増加と市場予想（2.00万人増）を上回った。また失業率は4.2％へ悪化（前回：4.1%）したが、労働参加率が67.1%と前回（66.9%）から上昇したことが要因だった。

・8月6日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。ブロック総裁は市場の利下げ観測について「先走っている」とけん制した。

・8月5日、日経平均株価が前日比4451円安と史上最大の下げ幅を記録。リスクオフの動きとなり、豪ドル/円は95円台から一時90.08円前後まで下落するなどした。

・7月31日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+3.8%となり、市場予想通りに前四半期（+3.6%）から加速した。同時に発表された豪6月消費者物価指数（CPI）は前年比+3.8%となり、前月（+4.0%）から鈍化した。

・7月31日に発表された豪6月小売売上高は前月比+0.5%と市場予想（+0.2%）を上回った。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

日米中銀総裁発言に注目集まる豪ドル/円は直近レンジから抜け出せれるか？

本日は日米中銀総裁の発言内容に注目したい。東京時間には植田日銀総裁が国会の閉会中審査に出席予定となっている。7月31日の日銀金融政策決定会合後の株価の暴落や円相場について説明を求められいる。日銀金融政策決定会合後の定例記者会見で植田総裁がタカ派的な発言をしたことも円の大幅な買戻しの一因となっていることから、総裁の金融政策へのスタンスに変化があるか注目したい。
また、今夜は米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長の講演も予定されている。21日に発表された米雇用統計のベンチマーク改定値では非農業部門雇用者数の大幅な下方修正があった。これを受けて、一部市場ではFRBの利下げ開始が遅れている可能性を疑っている。パウエル議長が今後の利下げに関するヒントを示すか注目したい。豪ドルは独自の取引材料がないことから、日米中銀総裁の発言を受けた円や米ドルの動きや、日米株価指数動向を眺めた動きとなりそうだ。

想定される個別シナリオ

■パウエルFRB議長が利下げに慎重な姿勢を示す
⇒市場が織り込んでいる大幅な利下げ期待が後退する
⇒米長期金利が上昇する
⇒長期金利の上昇を嫌気して米株価指数が下落する
⇒資源国通貨の豪ドルは株価動向に敏感
⇒豪ドル/円は売られる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
09:30、13:00　植田日銀総裁発言
23:00　パウエルFRB議長発言

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に太陽が覗く。7時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスとRSIでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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